日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録
日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録 (新潮「旅」ムック)
- 作者: 今尾恵介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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東日本大震災関連の書籍やムックはたくさん出ています。正直、現時点では全く興味がありません。私の興味を惹くような物が出るには少なくとも1年くらいの時間が必要だと思っていますから。
それに、たとえ売り上げの多くを被災者のために使うなどという但し書きが有ったとしても、災害をネタにした本にお金を払うのはどうかと思ってしまいます。この災害が起こる前に著された本なら抵抗はないのですが……。
今日感想を書く本も、災害が起こったから企画された、言葉はとても悪いですが「大震災便乗商品」の一つです。表紙を見た時、がくっときました。
でも、買ってしまった。
たった2ページのために買ってしまいました。
その2ページとは、24ページ目と25ページ目の「首都圏運転再開時系列表」です。
正確性がどの程度なのかはともかくとして、この資料は手元に置いておきたくなったんです。
不幸にしてまた同様の災害が首都圏を襲った時どうなるのか?もちろん今回よりは鉄道会社などもうまくやると思いますが参考にはなります。
今回の災害では当然のごとく首都圏の北部東部の復旧が遅れましたが、災害の中心地が南にずれればおそらくは逆になると思います。
今までの報道はもちろん、感覚的にも「営業距離が短い路線は復旧が早い」とは思っていましたが、これをみると一目瞭然ですね。
首都圏北部東部で11日中に運転を再開したのは地下鉄と我が流山線のみと言ってもいい状態でした。これではさすがに帰れない……。
こう言っちゃ何ですけれど、やっぱどうしても甚大な被害が出た東北地方の情報に偏っちゃうと思うんですよね。優先順位をつければ間違いなくそれは正しいと思うんですよ。この本でも多くのページを東北地方と茨城県の被害に割いていますし。
でも、こういう災害は一人一人置かれた状況が違うわけで、一般的には被災している事になっていない人だって多大な影響を受けているわけで、そう言う人たちが直面した現実をこうやって資料に残すというのも大事だと私は思います。