シリーズ 地図と電車とときどき道路 2 地下の複々線

東京は世界でも屈指の地下鉄路線網が発達している都市でもあります。その地下鉄を運営する主体が別れている事によって利用者に不便を強いられているという問題もありますが、かなりきめ細かい路線網が築かれているという点については異論はないと思います。



しかし、改めてみてみると東京の地下鉄って複々線区間がほとんどありませんね。たとえばニューヨークの地下鉄路線図を見ると複々線、あるいは三線区間が多数あります。



日本で地下の複々線ってどのくらいあるのかなぁと思って調べてみました。
1駅間以上至近距離で複々線が地下で続いている路線をピックアップしました。



東京

東京メトロ有楽町線東京メトロ副都心線 池袋〜小竹向原

小竹向原駅以外は上下2層式の複々線です。地元の人には申し訳ないですが、千川、要町はどちらかの複線には駅は必要なかったんじゃないかなぁと思うのですが……

東京メトロ銀座線、東京メトロ半蔵門線 渋谷〜青山一丁目

途中の表参道駅では線路別ですがそれ以外の区間は2層式というかそれぞれ独立で作られた複線です。こちらは後から作られた半蔵門線外苑前駅を省略しています。

東京メトロ千代田線、都営地下鉄三田線 大手町〜日比谷

日本国内の地下複々線でもっとも美しい区間です。同時施工です。実現可能性がほとんどない首都高の基礎まで同時に作られています。駅を互い違いに作るという工夫もあってスペース効率は良いですが利便性という意味では鉄道事業者が違うという事もあって今ひとつですね。

都営地下鉄新宿線東京メトロ半蔵門線 神保町〜九段下

神保町では上下大きく離れた2路線が九段下では同一平面になるという特徴的な配線です。神保町では間に直交する三田線が挟まっているのかな?

東京メトロ有楽町線東京メトロ南北線 飯田橋〜市ヶ谷

お堀の下でクロスする複々線です。ここの地下構造は未だによくわかりません。

横浜

書こうと思って気づいたんだけれど、地下鉄路線ではあるけれど複々線区間は地上ですね。

大阪

無いのか……。御堂筋線は設計は複々線だけれど結局複々線化はされなかったんですよね。




あれー?調べてみたら東京にあるだけなんですねぇ。案外と無い物だな。まぁ、複々線自体が少ないですからこんなものなんでしょうね。