経営に王道無し

昨今思う所があるのでつらつらと。




BBSの小野グループが会社更生法の適用を申請されました。同様に地元密着同族企業だった林原の破綻も記憶に新しいです。
株式公開をせず、地方都市を基盤として堅実な経営をしている、というような見方もあった企業でも、うまく行かない時はうまくいかないのでしょう。経営に問題があったとか言う話しは後になればいくらでも出てくるので、結局のところうまく行かなくなったからそう言うことが噴出しただけでしょう。どの企業だって多かれ少なかれ問題は抱えているはずです。同族企業だろうと上場企業だろうとね。


さらに、一時世界を席巻した日本の家電半導体業界。シャープはリスクを取ってそれに見合うリターンを得ることが残念ながらできなかった。リスクすら取らなかった企業はもっと悲惨なことになるのでしょう。たぶん。先のことはわからないけれど。
報道等による情報だけですが、日本の企業で好調なのは部材メーカーですよねぇ。シャープもそういう面ではまだまだ生き残れるけれど規模は小さくならざるを得ないんだろうなぁと思います。
ところが、よくよく考えてみると、IT系で世界の覇権を握っていると言われている企業のうち、インテルマイクロソフトは基本部材メーカーなんですよね。基幹部品を押さえてそれを外販している。そう考えると今好調なアップルは例外的な企業なのかも知れません。


とはいえ、この世界一寸先は闇、ってことはみんな肌身にしみてわかっているはず。ネットスケープがもてはやされたあの頃のことは忘れられない。今好調だからと言って将来が保証されているわけではないし、今不調だからと言って将来が悲観されるわけでもありません。
そして、将来成功するためにどういう道をたどるといいのかってことは誰にもわかりません。他の人が成功したのと同じ方法を取ればうまく行くとは限らないし、そもそも、今成功していると言われている一が将来的にも成功し続けるという保証だってどこにもないのですから。
自分自身で考えて、判断して、決断をし、選択するしか道はないのでしょうね。