ハヤテのごとく!387話「ご覧になられている漫画はつまりこういう漫画です」感想 都合の悪いご都合主義

公式サブタイトルに感想サブタイトルを取られてしまった感じがする387話……。




末広町より上野湯島側は秋葉原エリアって感じじゃないんですよねぇ。某中学校出身の人は懐かしいエリアでしょう。
湯島から秋葉原に歩いていく場合はあの辺通るけれど立ち止まった事はないなぁ。普通は新茶から歩くし。




今週の話しは大きく分けて3つの話しがごっちゃになっていますね。

1.ワタルくんのお店の話

サキさんとワタルくんメインでハヤテに相談をもちかけるという内容

2.三千院遺産の話

ハヤテが帝に話を聞くっていうパート。なのになぜかアテネが同席。彼女の記憶と姿と道整合性を取るのかもわからない。ってか、帝とアテネとハヤテの3者が同席するのってたぶんこの漫画で初めてのことですよね。

3.愛歌さんの旅行の話

すくなくとも現状ではハヤテには全く関係ない(笑)。


普通じゃないですよね。やっぱり。いやでも今回の話しはサブタイトルにもなっているくらいだからまだ良心的。意図的に普通じゃなくしている。連載初期は意図的じゃないのもたぶん有ったと思うんですよね。だからより異様だった。


物語ってのは架空の時空を作って、その中で起こった出来事を取捨選択して生まれるものだと思うのですよ。取捨選択の権限は創作者にあるし、どういう出来事をどのタイミングで起こすかっていう神の仕事すら創作者には可能です。
だから、重要な事実に気づいた登場人物は探偵役にそれを伝える直前に殺されたりするわけです。もっと言うと、名探偵の行く先々ではなぜか難事件が待ち受けていたりするわけです。あるいは主人公が電車に乗った時、その電車の運転士がなにを考えているかなんてことは、物語に関係が無ければ決して描かれることがない。それはしょうがないこと。突っ込んだら負け。


この漫画でももちろんそういうタイプの話しが多いんだけれど、そうではないことも多々あるんですよね。
作中で起こった出来事を並行して描く傾向があります。そして、それぞれの出来事に対して、登場人物それぞれが持つ重みは違います。
三千院の遺産って話しはそれなりに重要な意味がありそうではありますけれどサキさんにとっては店の経営が一番の問題だし、愛歌さんにしてみると、彼との旅行の方が絶対大事なんでしょう。遺産の話しを聞きたいのはハヤテだけ。これはひどい(笑)。




普通じゃないよなぁ。やっぱ……。意図的だとしても普通はこういうことしないだろうなぁ。




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。