流山街道 新道と旧道と生活道路

流山街道という道路があります。千葉県道5号、松戸野田線と17号結城野田線の通称です。(Wikipedia)
良くも悪くも千葉らしい道です。松戸市街、国道6号線の小山立体(松戸二中前っていうのか)から常磐線をオーバーパスした直後に右に折れて真ん中のポールが印象的な(今でもあるのか?)角町交差点から旧水戸街道をたどって松戸駅前を抜け、根元の交差点で左に折れ渋滞の名所古ヶ崎五差路を通り、江戸川沿いの平坦かつ真っ直ぐで快適なはずなのになぜかストレスのたまる道筋をたどると、あまり有名ではないけれど知っている人にとってはトラウマものの渋滞ポイント流山八丁目を越えて流山市外から坂を上ってバイパスに突き当たり、有料時代は松戸を通らないのに松戸野田道路と呼ばれた新道と運河の交差点をはじめとしてカオスが待っている旧道に筋を分け、その後、路線上は野田市内で合流し清水公園の先で高架化された東武野田線をくぐり国道16号中里陸橋をくぐると関宿にいたる交通量がさほど多くないのに大型車が多い快走路にたどりつきます。
ポイントさえ間違えなければ比較的空いている道路なので愛用しています。


走ってみればわかるけれどこの道のつらいところは右折。この道に限らず千葉の道全般に言えることなんですが、主要道路同士の交差点に右折レーンがなく、さらにどうみても主要道路ではなさそうな、普通車どうしのすれ違いがスリリングな道が地元的には主要道路になっていて、当然そういう道への右折レーンは無く、うっかりすると信号すらなく、すり抜けるスペースも無く曲がる車がいる都度にとめられます。何度も走れば勘所がつかめますが慣れるまではなかなか厳しいものがありました。
それでも松戸野田有料が無料開放されてからは運河でひどい渋滞に巻き込まれることもなくなり、むしろ新道の玉葉橋に行く交差点の方が混んでいるくらいで、ストレスはかなり低減されました。
しかしそれでもやっぱり千葉の道。歩道がなく車線も狭目で集中して運転することを求められます。


その新道なんですが、野田市の中野台交差点以北もそのまま真っ直ぐに続いているんですが、なぜか中野台以北は県道指定されていません。旧道よりも幅が広く線形もいいけれど信号で止められまくるのでそれほどペースもあがらない。
野田市民ではないので経緯はわからないのですが、新興住宅地の生活道路という側面もあるので、大型車の流入を嫌ってあえて案内していないのかもしれません。しかし外部からみると、旧市街の生活道路をぎりぎりに大型車が走るよりも整備された新市街をのんびり走ってもらったほうが全体としての利益になるのではないかなと思ったりしています。
主要道路が生活道路になっているところは日本中にあって、その中には市街地の拡大で市街地に取り込まれた道路もありますが、本来は通過交通を受け持たせるために作ったバイパス沿いに大型ショッピングセンターなどが立ち並び新市街地を形成してしまったところもあります。


流山街道という地味な主要道路一本を見ても、ロードサイド店が立地する地域、旧市街を貫通する地域、沿道の開発が進んでいない地域と、色分けされていて走るたびに面白いなと思っています。




にしても、橋を渡った先の埼玉県を見ると、千葉の道路事情は厳しいといわざるを得ないな……。