ヘッジファンドとは何か?

[日記]ヘッジファンドとは何か?
俺は金融業界の人間ではありません。システム屋です。システム屋にもいろいろな人がいて、ある傾向のシステム一筋に仕事をしている人もいればコンピュータ周りなんでもやるみたいな仕事をする人もいます。俺は後者です。
こういうWebサイトを作ることもあるし、業務システムの画面を設計したり作ったり、その裏側でうごめく仕組みを作ったり、時にはちまちまとドット絵を描いてみたりできもしないデザインをしてみたりもします。
システムを作るに当たってだいたい一番最初にやるのは「業務理解」ってやつです。お客様がいるわけで、そのお客様が今何をしているのかを理解しないと何がしたいかなんてことは理解できるはずもなく、その作業が非常に大変だけど非常におもしろいです。広いかどうかはともかく浅くあさーくですがいろいろな考え方があるんだなと勉強になることが多いです。
今までいろいろな業種業務のシステムを作り、いろいろな業務を理解しようとしてきました。もちろん中には全く理解できないのもありましたけれどね。その中にはヘッジファンドについて勉強する機会もあったんです。




一番印象的だったのはアルファとベータの話です。通常の投資ファンドはベータでヘッジファンドはアルファであるという話。
ベータというのはたとえば日経平均に連動するなど、その時のほかの要因にによって影響を受けるということらしいです。それに対してアルファというのは外的要因に左右されず一定してある程度の成績を収めるという意味だと理解しました。リスクという言葉がありますが、金融でのリスクはマイナスだけを示すのではなくてプラスも含まれる、つまりもうけすぎもリスク、そのリスクを最小にするというのがアルファです。
今のように株価が上がっている局面では相対的に見るとヘッジファンドの運用成績はきっと上がっていないんだろうなと思います。その分株価が下がっている局面でもある程度の利幅を得ている、少なくとも得ようとして投資しているはずです。
もっと極端な例だと、ベータの逆相関を狙っているファンドもあるらしいです。今の局面では大損してるはずw。そんなところに投資する人がいるとは思えないですよね。でもいるんです。いるらしいです。
それは、そのファンドはほかの経済指標が下がるときに上がることを狙って投資しているから。経済危機が起きたときなど、通常の投資ファンドは大損をする時に、ヘッジファンドも影響を免れないような時に、そのヘッジファンドは大儲けする。そういうことを狙っていて実際にそういう実績を積んだから投資家に信用されてある程度の資金を集めているとのことです。


よく言われる話ですが、ヘッジファンドは巨額の資金で世界の経済を自分たちの利益のためにコントロールしているみたいなのがありますが、俺が勉強した限りそれは嘘。そういうファンドもあるかもしれないですがそうなったらそれはヘッジファンドとは呼べないらしい。
自らプレイヤーではあるけれど、自らは市場に極力影響を与えないのがヘッジファンドの基本らしいです。そんなことできるのかと思いますが、自分の売り買いで相場が動いてしまうと、理論的にこうなるはずというところから外れてしまうらしいんですよ。理論で計算した値段と実際の値段の差を狙う戦略の場合はそれは致命的。影響は与えても自分は儲からないということになってしまいます。


不景気の時にはヘッジファンドがそれを利用して儲けているとたたかれて、景気がよくなるとヘッジファンドは不調だとはやし立てられる。しかしそれはまさにヘッジファンドの狙っているところです。景気に関係なくある程度の運用益を得て投資家に還元するのがヘッジファンドです。投資家はそれぞれのファンドの特徴を見極めてほかの投資先も含め適切な配分をして資金を運用する。ほかの投資先が不調に陥った時でもある程度の利益が得られるように調整をする。本来のヘッジファンドはそういうものだということです。


実はこの記事前に書いた記事の焼き直しです。前のを読み返さずに書きましたが全然違うことを書いているかもしれませんね。