18歳選挙権で何が変わるのか?

予想の結論から書きましょう。
同じことを想定している人がたくさんいると思います。


一時的に極右極左勢力が存在感を増すと予想しています。




以下、そこに至るあれやこれやを書いていきます。




18歳選挙権をめぐる話で高校生の政治参加や政治教育が話題になっていますが、私はそこがポイントではないと思っています。18歳から20歳までの間に今までそういう教育を受けてきましたか?少なくとも私は受けていません。18歳から20歳になるまでの間に人間的に大きく成長しましたか?少なくとも私は別に成長しませんでした。
なのに20歳になったら労せずして選挙権を手に入れました。
高校生のうちから政治に興味を持つのは良いことなのでこれからも続けてほしいですが、18歳選挙権はあくまでもそのきっかけに過ぎないのであって、18歳まで選挙権が降りてくるからやるという話ではありません。


18歳選挙権にまつわることで私が興味を持っているのは、選ばれる側の政治家、政党の戦略です。18歳から20歳までの選挙権を持つ人がごっそり増えるわけです。そこにどうアピールしてその票を自分の手元に引き寄せるかというのは大きな課題になると思います。いろいろ問題があるだろうし本当のところを公開してくれるところは無いのかもしれないですが、それだけに報道の力で調べ上げて報じてほしいなと思っていますがたぶんそれは無い物ねだりなんだろうなと思ってもいます。
言葉尻の揚げ足取り的なことを未だにやっているわけで、その言葉の裏に何があるのか、そもそも言葉になっていないことがどうなっているのかというところまで調べ上げるような力はないんじゃないかとまで疑っています。
逆に、理屈では考えづらいですが、政治家政党がなんら手を打っていないという可能性もありえます。だとしたら非常に寂しいことです。理屈では考えづらいですが公表されている事実だけをみたらこういう結論に達してしまい思考停止に陥りますね。
何らかの対策を考えているとしたらそれは悪いことではないと思います。選挙で訴える政策がより若者より=未来よりになるということですから。本来政治っていうのは今をよくするというよりも今ではなく何十年何百年後をよくすることに主眼を置くべきだと私は考えています。今が確実によくなるだけなら誰でもやっています。いわゆる自由主義経済ならそこには利潤が発生するはずなので民間がこぞってやることになるんじゃないかと思っています。今すぐに利潤を生まないが将来莫大なリターンが想定できることをやると決めるのが政治の力なんだろうなと思っています。その予測は当たらないこともあるでしょうがね。


さて、結論から遠く離れていますがここから一気に近づきます。
私の考え方は上記の通りですが、政治家政党が18歳から20歳の新しい選挙民から支持を得るために、もっと手軽な方法をとることは十分考えられます。とにかくわかりやすく、とにかくメリットが見えやすく、事と次第によっては共通の敵を仮想するような考え方を標榜して支持を訴えかけるという手法です。
そういう手法で伸びるのが極右と極左なのではないかということなんです。
右も左も極端な主張というのはわかりやすいです。一見いいことづくめのように思えるようなことも多々あります。その裏ではばっさり切り捨てれている大切なことがたくさんあってもそれを忘れたり考えるのをやめたりしたくなるほど魅力的だったりします。そういう思想に感化される人が一時的に増えることを想定しています。
その裏には残念なオトナが残念ながらいます。がちでその主義主張に命を捧げている人ならいいんです。考えるのをやめて楽な方向に行っているだけだったり、わかりやすいことを言う誰かを盲信するだけだったりしている人も少なからずいます。そこに自分の利益がからんでいたりすることもあるので話はめんどくさいです。
どっち側からもめっちゃ怒られそうですが、そういう残念なタイプの人は右から左、左から右へと容易に転ぶことが多いように思えてなりません。確固たる信念があるわけではなく自分が目立てそうな騒げそうなそれでいていいこと言っているように思える言説に乗っかっているだけだから、自分を盲信する輩を引き連れて右から左へふらふらふらふら動くんじゃないかと。


若者だからなびくというわけではないですが、若い頃の方がそういうわかりやすいのになびきやすいのではないかと自分の若かった頃を思い出すとそう思えます。
しかし若者たちは馬鹿ではない。残念なオトナはその残念さを案外と早く見抜かれると思います。もちろん中にはそこからガチ勢に入る人もいるでしょうが、そこまでの気概がある人はごく少数でしょう。だから一時的にというのを想定しています。わかりやすい言説には裏がある。そのことに気づくのは早いんじゃないかなと思っています。


昨今世間を騒がせている現行野党の連合や協力も対立軸というわかりやすさで若者の票を取り込もうとしているというのが真相なんじゃないかなぁと邪推したりしています。
泣いても笑っても選挙民が激増するわけでして、次回は今までの票読みが役に立たないかもしれませんね。