なぜ葛飾区は国民的キャラクターを生み出すのか

こち亀が終わりました。
ニュースにもなりました。
報道もされていますが地元亀有は駅前に銅像があったりラッピングバスが走っていたりあの漫画が街のアイデンティティーになっていると言ってもいい状態です。
亀有がある葛飾区には他にも国民的キャラクターがいます。
いうまでもなく柴又の寅さん。そしてあまり広くは知られていませんがこちらもラッピングバスなんかを走らせてプロモーションしているキャプテン翼
葛飾区と言ってもどこにあるかわからない人も多いでしょう。そんなところでどうして国民的キャラクターが輩出されるのでしょうか?




俺の中での結論は出ています。
ただの偶然だと思います。
それじゃおもしろくも何ともないので無理矢理理由を考えてみます。


葛飾区という場所は際なんじゃないかと思います。
こち亀や寅さんでイメージされる下町ではあるんだけれど浅草や深川とはまた違う。
俺が子供の頃は常磐線で綾瀬を過ぎるとまだまだ車窓から見える畑があったりしました。
本当の下町、隣の家との間に全く隙間がないくらい建て込んだところよりは絵になりやすいです。映画や漫画にしやすいのではないかと思います。
それでいながら一種の村社会と言ってもいい下町文化も根付いている。それこそ非常に狭い範囲の町内会レベルで生活のほとんどが済んでしまうような文化もある。よそ者に対する優しさと厳しさが共存している。仲間に対する優しさと厳しさも共存している。鬱陶しいくらいの近所づきあいが未だに残っている。そういう一面もあるから人間関係が描きやすい。
郊外と下町の両方が混じり合っているのが葛飾区という土地柄で、そこを舞台にした作品というのは日本に暮らす人たちにとっては原風景的なイメージとしてとらえられやすいのかなと思います。


次は本田、立石とか奥戸とか金町を舞台にした作品を書いたら国民的キャラクターが生まれるかもしれませんね。