iQOS と Proom TECH による真のバイラルマーケティング

iQOSとProom TECH。知らない人は全く知らないでしょう。しかし、ある特定の購買層にとっては社会現象と言ってもいいブームを巻き起こしています。
午前4時に行ったら長い行列が伸びていたとか前日から並ばないと無理とか本当なのか情報戦なのかわからない眉唾な情報まで飛び交っています。
しかし、テレビ等で報道されることは今後も決して無いと思われます。
それは、その商品がいわゆる電子たばこ、それもマルボロJTという大手たばこメーカーが提供する電子たばこだからです。




喫煙所で通常のたばこを吸っている人よりもiQOSを口にしている人の方が多いという状況になりつつあります。決して安いものではないですが、一度機材を入手すれば本体のたばこ自体はコンビニでも流通しているため苦労はないようです。
いいことかどうかということはさておいて、禁煙をしていた人がこれによって喫煙所に戻ってくるという現象も起きています。私が働いている業界はなかなかストレスがたまるところなので、ちょっとした息抜きをしたいという人はやっぱり多いんだなぁと改めて思いました。
電子たばこは機材代がかかる上にカートリッジは通常のたばこと値段が変わらないのでコストは高くつきますが、副流煙が出ない、火を使わないので火事の心配が薄れるという優れた特徴があります。燃やさないことの副産物で部屋などに臭いがつきづらいというメリットもあります。
もちろん、植物が生み出す化学物質であるニコチンを含んでいるので体へのなんらかの悪影響はあるでしょう。もう一つ、燃やすことによって発生するタールの発生は抑えられていますが。


商品自体の魅力がどうこうというより、社会情勢からバイラル(口コミ)マーケティングに頼らざるを得ない状態で、2つの大きな会社が同じ市場で戦いを繰り広げるという状況にはわくわくします。わざわざ実験しようとしても実験はできない、それが「やむなく」今静かに行われています。そして、今後も引き続き静かに行われ、静かに勝者が決まるか、棲み分けがされるか、何らかの形で静かに決着をするのでしょう。