発言の自由と言論の自由

憲法記念日とのことで言論の自由がーみたいな話を耳にします。
一方とっても残念なことに言論の自由を無駄に主張するいわゆるマスゴミの皆様もいらっしゃるという話も最近よく聞きます。
マスコミは特権階級という意識があるのでしょう。
そしてそれはたぶん合っています。


言論の自由を持つのは特権階級だけですから。




政治家、医者、弁護士など特権階級とみられるような人たちがいるのは事実で私はメディア関係者もそこに含めていいと思います。
それらに共通する問題点があると思っています。
それは、特権を持つメリットが薄らぎつつあることです。
メリットが薄らぐということはそこを目指す人の絶対数が減るということです。母集団が減るということはそれに伴ってそこを目指す優秀な人材の絶対数も減っていきます。そうすると本来はそういう職業に就くのがふさわしくない人まで特権を持つことができるようになります。
そういう人たちが特権をひけらかして本来とは違う使い方をすると等しく特権の一部を剥奪してそれによってさらにメリットが薄らいでというスパイラルにはいります。
ゆゆしき問題だと私は思いますね。


話を戻すと、インターネットっていうものができて職業的な意味で衝撃を受けて人生を狂わせましたが、ここに書くようになってもしかしたらこれが言論の自由か!などと思ったという点でも衝撃を受けました。しかしそれは勘違いだってことは何年かしてからわかりました。手に入れたのは言論の自由ではありません。発言の自由です。何かを言ってもそれが流布するためにはもっと強い力による影響が不可欠です。少なくとも現状ではね。


インターネットというメディアによって「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重視される世界がやってくると今でも夢想をしていますが、その世界の実現は遙か彼方ですね。


何度も書いていることの繰り返しですが改めてそんなことを思いました。