−4

                                                                                                  • -

集めたデータを使う場合には自社のビジネスモデルを見極める
必要があります。
BtoBとBtoCというのは一般にもよく知られた言葉です。


1.BtoB・・・・企業対企業の関係


この場合は集めたデータは企業ごとに整理して保持する必要が
あります。また相手の企業の窓口が変わった場合、個人情報部
分のUpdateが必要になります。
メールアドレス、住所などの情報も基本的には企業の物を収集
することになります。


2.BtoC・・・・企業対個人の関係


この場合は顧客の所属はあまり問題になりません。純粋な個人
情報を収集します。メールアドレス、住所などは顧客が望む場
所となります。


3.BtoE・・・・企業対従業員の関係


これは私の造語です。Eはemployeeです。この場合は顧客の勤
務先も重要な上に個人のアクセスポイントも必要となります。
個人情報の管理では難易度が高いと思います。




多くの場合BtoB、BtoCを想定してシステム(運用も含む)
を作ることとなりますが、BtoBの場合は将来的にBtoEに展
開する可能性が有ることを想定しておいた方がよいです。


製品やサービスを買ってくれるのは企業ですが、購入を決定す
るのは所属する従業員(役員の場合もあるけど)だからです。
特に見込み顧客の管理を行う場合は極端に言えば従業員の転職
情報を追いかけてマーケティングに生かすことも可能となりま
す。


BtoB、BtoEを想定している場合は企業情報の管理も重要な
問題です。
限られた範囲の業種相手の場合などはあまり問題になりません
が、規模が大きくなると企業情報の重複によって業務の非効率
化や、機会の損失さえも生まれることがあります。
そこで、企業情報は外部のデータを利用することをおすすめし
ます。外部のデータ以外の情報を登録する必要は必ず出てきま
すが、原則として外部のデータ、どうしても見つからない場合
は専門の担当者により内部で登録という方法をとりましょう。


そうすることによって企業の重複登録などの無駄が省けるばか
りか、内部登録では取得することが非常に難しい従業員数、売
上高、利益などの情報も持つことが可能になります。


国内の情報では帝国データバンク(TDB)東京商工リサーチ(TSR)
がメジャーです。
国際的なビジネスを展開している場合はダンアンドブラッドストリート(D&B)
という会社が世界で一意のコードを振って企業情報を管理して
います。
D&Bはあまりなじみがないかもしれませんが、格付けで有名
ムーディーズの親会社です。
いずれの会社も信用情報を取り扱っているので、現在与信で利
用している会社を使うと、コード体系の扱いやすさなどで有利
でしょう。

                                                                                                  • -