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お客様から削除を依頼されたデータや古くなったデータをど
うするかは運用方針を決めるときに必ず問題になります。
今回はお客様の立場から見て、削除した場合、削除しない場
合の比較をしてみます。
お客様が自分で登録をする場合を想定しています。




1.削除依頼をした場合
 普通に考えれば削除を依頼しているのだから削除しないと
まずいです。削除してもらった後はもううざい案内はこない
でしょう。
 ところが・・・
 極端な例ですが、私に悪意を持つ人が私が登録されてたく
ない企業に嫌がらせで登録したとします。
 私は登録した覚えは全くないので削除を依頼し、企業側は
誠実に削除をしたとします。
 ところが私に悪意を持つ人は、削除依頼することなどお見
通しです。しばらく経ってから再度同じ企業に私の情報を登
録します。
 私はまた勝手に登録されたと怒ります。企業にクレームを
入れるでしょう。で、企業側はまた誠実に「削除」して対応
をします。
 あとはその繰り返し・・・


 とまぁこんなことが起こりえるわけです。よく「情報を完
全に削除しろ」という依頼が来ますが、二度と情報を受け取
りたくないのでしたらそういうことは言わない方がよいです。
 もちろんまともな企業相手という前提ですけどね。




2.ずっと前に登録したデータが勝手に削除されていた!
 何年も前に有るサイトに個人情報を登録していて、ずっと
使っていなかったのに、有るとき必要になってログインしよ
うとしたら確実に正しいIDパスワードを入れたにもかかわ
らずはじかれました。
 そんなときあなたはどんな感想を持つでしょうか?
 私はあんまり気にしないたちなんでもう一度新規登録しま
すが、納得いかない人もいるかもしれません。


 古いデータを管理するということは企業にとってはコスト
とリスクがかかることですが、よほどの理由がない限り削除
しないほうがよいでしょうね。

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今日はこんなところで。