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データを扱う上でのポリシーの話は一時休んで、今週からは名寄せ
について論じていきます。こまい話です。うざいです。実際にこの
仕事すると吐き気がします。笑い事じゃありません。まじです。


名寄せをするっていうことは、複数のソースのデータを混ぜるって
ことですが、まず複数のソースを手に入れるところから話を始めま
す。


Webなどでお客様からデータを入れてもらう場合、得意先などつき
あいがあるお客様の情報をベースとする場合などなど、個人情報を
集めたデータベースを作る場合にはベースとなる情報が有ることが
多いと思います。


で、経営的な考え方からすると、そこに個々の営業担当者が持って
いる名刺情報も投入して一元管理をしたいと思うようになります。


ところが、営業さんにとっては名刺はまさに「飯の種」の場合が多
く、全社で共有するシステムへの投入を快く思わないことがままあ
ります。
そういう場合、どうすればよいのでしょうか。


私の提案する解決法は、「営業さんが使える情報分析ツールを用意
する」というものです。
この方法は、ベースとなる情報があった方がより効果が高いです。


個人情報保護法のからみもあり、顧客の個人情報を全社に公開する
システムを運用するのは非常に難しいご時世ですが、分析ツールな
ら問題が発生する可能性は低くなります。
このシステムはオーバースペック気味に作る必要があります。営業
さんが自分の持っている情報をそこに入れて分析できるようにした
いと思わせなければならないのですから。
とにかく、まずは見栄えです。そして使いやすさ。UIが命です。
気軽に使えるようにブラウザベースのシステムの方がよいでしょう。


一般的にシステムは外注して作ることが多いと思われますが、この
システムは内製をおすすめします。仕様を決めて発注して・・など
という悠長なことをせずに、作ってみてちょこっと変えて・・とい
うことを繰り返してブラッシュアップしていく方法をとりましょう。


このシステムはシステム屋や限られたオペレータが使うわけではな
く、システムに疎い方もつかうものですから使い勝手についての要
望は極力反映するようにしてください。


もしかすると問題有るかもしれないんで「こんなシステム」ってい
う具体例をかけないのはつらいところです。


いよいよ次回からデータマージ「名寄せ」です。

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