自然の猛威

海の向こうでも海のこちらでも自然が猛威をふるっています。気象は
好きだったけど、ちゃんと勉強していたわけじゃないです。地学の中
でも自然地理寄り、地球物理学寄りのことはしっかりやってましたが、
気象はなんとなーくで天文に至っては受験対策のみ。異様に偏った知
識だけがあります。
そんなこんなで今の時点で思っていることを・・・


ニューオーリンズをはじめとするアメリカの一件と昨日の東京の一件、
両方ともハードウエアが担保している限界を超えちゃったってことで
すね。
東京の一件については、私自身水害常習地帯に住んでいるので、
「水があっという間にあふれた」>うんうんそうそうそうなんだよねぇ。
「一階が水につかった」>不動産屋さんも建築業者もしらなかったん
かねぇ・・
っていう非常にさめた感想しかもってないです。
時間100ミリの雨量は担保しきれないでしょう。ずばり。そうなる
とソフト面での対応しかないよ。
昔は神田川よくあふれてたけど最近少なくなりましたね。きっとそれ
は環七地下トンネルなどのハード面の強化によると思うんだけど、滅
多にあふれなくなって、ソフト面の対応は退化しちゃったんじゃない
ですかね。
今日は消毒のにおいとがれきの山に悩まされた一日でしょうががんば
ってください。ええ、きっと俺もそのうちがんばることになりそう・・


海の向こうの件、あちらも担保しきれてなかったってことでしょうね。
おそらく百年に一度の災害でしょう。
日本の治水も百年に一度の規模を想定していますが、その想定を越え
ることは十分にあり得るわけで、決して対岸の火事ではないです。
誤解を恐れずに書くと、一つ「国民性かな?」と思ったことがありま
す。ちょっと前に外資系の教育サービスの仕事をしている人と話した
ことなんですが、アメリカではよりレベルの高い研修が好まれるので、
日本でも同様のプログラム構成をするのだが、日本では初級向けの研
修の集客ばかりがよくて、上級向けはなかなか人が集まらないって話
を聞きました。
アメリカの人は、非常に合理的で、より難しいことほど先達の知識に
頼ろうと考えているんじゃなんでしょうか。だから救助とかもプロに
任せることを基本的に考え、対策も行政に任せることを基本的に考え
ている。
それに対して日本はおおよそのやり方がわかればあとは自分で何とか
しようとしてしまうんじゃないでしょうかね。
どっちがよいとか悪いとかではなくそう思いました。


あと、治水がらみで後一点。
昔読んだ本で、日本の治水は水が出たら土嚢で応急修理、抜本的な対
策は取らないっていうことを批判的に書いている人がいました。
今の状況を見ると、ハード面は有る程度脆弱であってもそういう応急
的なソフト面が整備されていれば、より悲惨な結果は避けられるんじ
ゃないかなとも思います。
そもそも、江戸って街が火事で焼失することを前提に作られていたり
したわけで、日本って言う国は壊れたら作り直すっていうことが染み
ついているのかも。
作り直すって言えばニューオーリンズを作り直して「ニューニューオ
ーリンズ」を建設するとか言う話がありますね。アメリカってのは恐
ろしいところです。それだけの国力と国土があるんですから・・・
日本で同じくらいの規模の街が壊滅したとしても、たとえば「ニュー
松戸」や「ニュー越谷」を作る場所ないですからね。


さて、今来ている台風。世界的に見ても台風常習地域がターゲットロ
ックオンされています。慣れている場所なので悲惨な災害にはならな
いと思いたいです。
ニューオーリンズはめったにハリケーンが来ないところなのでああい
うことになってしまったという一面があるから九州はそんなにひどい
ことにはならないとおもいたいです。
そもそも英語で高潮ってなんていうんだろうか??


激しくとりとめがない日記になってしまった・・・