今日もハヤテ関連ですいません。


家族に「声に張りが出た」といわれました。復活はしているようです。
まだ頭痛いけど・・・
昨日から本読んだりネット見たりする元気が出てきたんで明日は働ける
でしょう。
よかったー・・・


昨日予告したように本の感想です。見出しは遠慮


「探すのをやめたとき・・・」と歌の歌詞にもあるように見つかるもん
です。意外なところから・・・
引っ越しのどさくさで、どっか奥深くに行ってしまったと思ってた本が
見つかりました。
語り尽せ熱愛時代―ルーミックワールド VS ウルフランド
高橋留美子の優しい世界―「めぞん一刻」考 あとがき小説「ビューティフル・ドリーマー」


入手は難しいと思いますが、漫画を語るって言うのはこういうことなん
だなという本なので、興味がある方は是非。


この本を読んだのは、今からだいたい20年くらい前じゃないかと思い
ます。それから少なくとも10年は開いていなかったはず。本の中に傍
線や書き込みがしてあってなかなか味わい深かったです(笑
今思うと幼稚なことも書いていたりするけど、人間の本質は変わらない
んだなぁと感心します。


タイトル見ればわかりますが、この2冊の本は、SF作家の平井和正
が、漫画家高橋留美子さんの構築した世界についてひたすらひたすら語
っています。一冊目は対談形式、二冊目はエッセイとインスパイア(な
んて便利な言葉)されたとおぼしき小説です。


なんでこれがハヤテのごとく!と関係あるかというと、まさにこの本で
平井和正氏のおかれている状態に今の俺がいるんですよ。
入手困難な本と言うこともあるので引用をしますね。
まず、2冊目の冒頭

人生には奇妙に暗示的な邂逅と呼ぶべきものがあります。
高橋留美子の「めぞん一刻」との出逢いがそれです。
この出逢いは私にとって奇跡的なものでした。なぜなら、私がこれほど感情を強く揺り動かされたコミックに巡り逢ったのは、実に三十年ぶりだったからです。

作家という職業の人と俺のような普通のサラリーマンを一緒にするのは
いかがなものかとは思いますが、ハヤテのごとく!という漫画を「発見」
したときの気持ちとほぼ一致しています。
俺の場合は、いつかこういう漫画が生まれるに違いないと思って二十年
くらい一応待ってはいたわけですが、そんな真剣に漫画を読むこともし
てなかったので、単行本を買うことがなければブレイクするまでは気づ
かずに暮らしていたと思います。


前にも書いたことの繰り返しになりますが、俺は高橋留美子という「天才」
(ネット上でもいろいろ評価はあるみたいですが、俺は天才だと思って
ます)が作り上げたうる星やつらめぞん一刻という世界を越える作品
を探していました。


そして約二十年、現れた作品が「ハヤテのごとく!」なんです。


次に物語論という意味で、印象深い部分を引用します。
同じく2冊目、97ページからです。

幼事から私は「アラビアン・ナイト」を読むたびに欲求不満に苛まされる経験を持ちました。
それこそ途方もない大冒険を経て、首尾良く結ばれた王子様と王女様が、「その後、死が二人を分かつまで幸せに暮らしました……」
その結語において、私は何ともやる瀬ない気分に沈むことのなったのです。
「幸せに暮らす」とは、これほどつまらないことなのか、と少年の私はしんそこがっくりしてしまったのです。



この文章は物語を作ると言うことの難しさを象徴しています。気持ちの
良い終わり方、すべてが解決した終わり方というのは、往々にして物語
の存在感を薄めてしまうのです。
このあたりはそのうちもっと字数をかけて書きます。


ハヤテのごとく!を読んで、これは普通の漫画と違うと感じたのは、そ
ういうおとぎ話的なハッピーエンドを目指しているのではないというこ
とです。
ハッピーではないが、読者が納得する終わり方をする可能性が高いと思
っていますが、今までにない、新しいハッピーエンドの形を創造する可
能性も残されています。


そのことはすでに俺の脳内妄想では無くなっています。作者の畑健二郎
さん自信がご自分の言葉で述べられています。
これを読んだとき、激しい衝撃を受けました。ハヤテのごとく!を発見
したときと同程度、あるいはそれ以上の衝撃です。
「やはり・・・」とは思いましたが、いざ本人の手で語られると・・・


前にも書きましたが、畑さんが思い描く「トゥルーエンド」は、俺たち
は知るよしもありません。
早く読みたい、でも、今の状況を永遠に続けて、トゥルーエンドを楽し
みにし続けていたい。
ハッピーエンドも読んでみたい。でもトゥルーエンドをリアルタイムで
経験してみたい。
畑健二郎さんの別の作品も読んでみたい。でもハヤテのごとく!を読み
続けていたい。
そういう微妙な気分にさせられる漫画です。


ハヤテのごとく!」と紹介した二冊の本で語られる「うる星やつら
めぞん一刻」とは物語の構成や、登場するキャラクターの設定などは
大きく違います。平井和正氏がハヤテのごとく!を読んではまるかとい
うとはまらないような気もしますね。
もし、過去の高橋留美子作品にハヤテのごとく!がそのまま当てはまる
のだったらそれはコピーでしかないので、ここまで熱中することは無か
ったでしょう。
でもなぜかハヤテのごとく!高橋留美子さんの初期作品を継承してい
るという気がしてならないんですよ。
それが、この漫画が近い将来大ブレイクするという予想の根拠の一つで
す。
そのあたりも来月たくさん書くことになるかと思ってます。


ハヤテのごとく!は漫画としてはキャラクター紹介を終わり、安定期に
入ってきたのかなと思います。でも物語はこれから本格的に動き出すは
ずです。
同時代に生きていることに感謝します。




追記:
はてなのキーワードで他のブログ見たら、めぞん一刻が実写でドラマに
なるらしいっすね。たぶん見ないと思うけど気にはなります。
書いてあったブログの一つのサブタイトルが「かなしみよこんにちわ」
すいません。未だに聞いています。千の風音に次いで斉藤由貴の歌で好
きな歌、斉藤由貴にはまるきっかけになった歌。っていうか千の風音で
斉藤由貴歌ってないし・・・


キャストが気になる。
昔友達とうる星やつらが実写化したとして、そのキャストは?って話を
してたことがあります。全員一致が
錯乱坊(チェリー)→細野晴臣
役者じゃないけど他におもいつかん。
ラムちゃんユンソナ
ってのもあったなぁ。電撃出しそうっていう理由で
響子さんは誰が演じるのか・・・はまらないと今はすっかりオヤジのフ
ァン達に不評をかうし、はまっちゃうとイメージから抜けられなくなる
様な気がして・・・でも今はそれほど影響力あるキャラクターじゃない
から大丈夫かな?
一ノ瀬おばさんは松本明子とかどっすかね。
三鷹さんはいくらでもやれそうな人がいるな。
四谷さんはベンガルとか斉木しげるとかアナーキーっぽい俳優さん。
五代君は意外と難しい。新人さんでもよさそうだけど・・・
朱美さんは怪しげな色っぽい魅力がある人、けっこういそう
こずえちゃんは今時の普通のお嬢さん、これもけっこういそう
八神は元気な子、石原さとみだとちょいとキャラのイメージ違うか。
キャラへの思い入れで限定具合が違うな。ってことは響子さんの次に思
い入れ強いのは五代君じゃないってことか(笑


追記が長引きました。文字数数え直さなきゃ。