珍しい趣向

三が日も終わりですね。
年賀状の在庫が無くなりました。すぐに顔が思い浮かばない人から年賀状が来るとは、、、日本の会社は恐ろしい(笑)


今日は駅伝見てから書こうと思ったんだけど、書きたいことができたので忘れないうちに一度アップします。


追記Start
プログラムのコメントみたいなことを書いてみたりして・・・
それはともかく。


昨日の夜里見八犬伝見ました。いつのことか忘れるくらい昔、NHKでやってた人形劇を見て以来です。かすかな記憶では、八人そろうまでがわくわくして面白かったような・・・
で、八犬伝については詳しいサイトがありました。
「南総里見八犬伝」白龍亭
ちゃんと全部見るには数日かかります。トップページに

白龍亭に来たからには「南総里見八犬伝」の魅力を知らずには帰さぬぞ、なんてね。

と書いてありましたが、まじで原作を読みたくなりましたね。
南総里見八犬伝 全10冊 (岩波文庫)
全10冊かよ orz 気合いがいるな・・・そもそもこれ現代語訳なのか??古文は自慢じゃないけど苦手だからなぁ。
現代語でも読むのはつらそうなので、そのうち挑戦しよう。面白そうなんだよね。


昨日雨が降ってきてブックオフ行きそびれたから今日駅伝終わってから行きました。
で、いろいろ買ってきました。
パイナップルARMY (Operation 1) (小学館文庫)
一巻二巻があったから買ってきました。単行本は持ってなかったけどラーメン屋とかで読んでいたので面白いことは知っている漫画です。


超精密計測がひらく世界―高精度計測が生み出す新しい物理 (ブルーバックス)
いや、何となく面白そうだったんで・・・(笑)ブルーバックスはこのパターンで買ってたまに熟読せざるを得ない物に当たるって感じですね。


そして、

魔法先生ネギま!(1) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(1) (講談社コミックス)

架空の杜のPEH01404様から頂いたコメントへの返事で書いたように買ってきました。本当は三巻まで買うつもりだったんだけど、在庫が二巻までで三巻が飛んでいたのでとりあえず二冊。
感想は日記の末尾に書きます。都合があってね。ここのサイト読む人にはネギま!ファンも多いと思うんで・・・


追記End





Webには上がってなかったのでリンク張れません。もしかすると某掲示板あたりに無断アップされているかもしれないけど・・・ちょいと文体を変えて・・・




1.感動の大安売り
この記事を書いた方は私と似た感覚を持っていると思う。今流行っている物語は手軽に消費できる感動を与えてくれる。しかし、この記事の筆者が言うように、裏にある人間ドラマを描くことによって深みが増すかというとそういうことではないと感じている。
本来、虚構によって感動するというのは読者が何とも言えないやるせなさを感じる時である。そしておそらく一番感動をするのは、登場人物自身は与えられた運命を受け入れ納得している場合である。読者が直面することを空想した場合にはとうてい受け入れられない運命を、登場人物が甘んじて受け入れ翻弄されていく、そして、物語の中にそれを受け入れざるを得ない状況であるかのように思わせる伏線がある、それが感動の元になると感じている。
誰もが感動する設定を生み出すことは比較的容易である。不治の病、あり得ない不幸な状況、現実には起こりえない偶然。それを登場人物が淡々と受け止めるか、あり得ないこととして受け止めるのか、それによってどういう読者が感動するのかが決まってくる。
僕の場合は虚構中で登場人物が感情を爆発させることにはすっかり慣れてしまっている。逆に与えられた設定を受け入れ、淡々と時間を過ごしていく方にむしろ感動するのだ。


虚構の虚構たるゆえんは、実生活ではまずありえない状況の設定である。それが現実社会に根ざした物のこともあるし、未来や過去、さらには別の時空の話として設定されていることもある。僕自身はあまり好まない、日本で古くからある私小説というスタイルであっても、基本的には虚構である。作者に作品に描かれていることが実際に直面したことかどうかを聞くなどと言うことはナンセンスであると考えている。本当にあったことなのか作者の脳が生み出した世界の話なのか、その違いは虚構を味わうと言うことにはまったく影響を与えないのである。傲慢に思われることを恐れずに言うと、それが区別できない人は虚構を味わう資格がないと考えている。
虚構の世界を虚構とわかった上でその世界に取り込まれる、それがあるべき読者像なのである。ハヤテのごとく!という作品と出逢い、今までほとんど興味がなかった今現在発表されている漫画を読み感じたことは、いわゆるオタクと言われる人たちはその区別が明確についているのではないかということだ。おそらくオタク以外の人たちに比べ感性は鋭く、感動するか否かを判定するしきい値は高い。それはもともとそういう資質を持ち合わせているということもあるかもしれないが、それ以上に発表されているオタク向けの作品の水準が高いために自然としきい値が高くなってしまっているのではないかと感じている。彼らを感動させる物語はどれもこれも水準が高い物であるはずだ。


僕自身は中学高校時代、今でいうアキバ系オタクに近いところにいたが、どちらかというとタモリが言う「元祖アキバ系電車男」に近い。電車が好きでアキバでは電器製品を眺めるオタクである。物語を読んで感動をするということは子供の頃からほとんどなかった。本能的に虚構は虚構として認識していたようである。作者が構築した虚構の世界にどっぷりと浸かってしまうのは「ハヤテのごとく!」が初めてと言ってもいいであろう。あまりにも遅すぎるこの体験ではあるが、遅いが故に見える事もあるかもしれない。これからもハヤテのごとく!をテキストとして虚構、そして感動という物について考えていきたい。




2.一億総○○化
同じく朝日新聞文化面にあったコラムである。一億総白痴化に始まった一億総○○化。余談ではあるが一億総タレント化は、筒井康隆によって30年程度前に予見されていた。
48億の妄想 (文春文庫)
記事には出ていなかったが、現代社会は「一億総メディア化」がキーワードとなると考えている。今までは限られた既存権益を持つメディアが提供する二次情報を見ることしか出来なかった民衆が、より広い範囲から情報を収集することが可能になり、さらに自分自身も情報を気軽に発信できるようになった。たった今僕自身もやっていることだ。
それは思っているよりもすごい変化なのではないだろうか。印刷技術発明以来の大変革なのではないだろうか。印刷技術によって同じ物を大量に作ることが可能になった。今度はそれを経済的なリスクが最小限な状態でだれもが出来るようになったのだ。今まで権益を持ちある意味情報を独占してきたメディアがいつのまにやら時代遅れになってしまうという危険も持っている。
少なくとも今の日本には記者クラブという制度があるために、一部の情報については一般に公開されていない。個人が新規参入しようとしても無理である。しかし、民間企業はすでにニュースリリースをメディア各社に配信するのと同時にWebサイトにアップロードしている。さらに会社によっては、メディアと同列に一個人に対してもニュースリリースをメールで配信している。メディアと個人との情報格差は確実に狭まっているのだ。
ただし、民間企業からの情報公開には実はからくりがある。大きな発表の場合はメディアの記者を集めて情報を公開するのであるが、その記者を集めるメールというのが一番早い情報なのだ。行儀が悪いメディアの場合、その発表会の連絡をソースとして記事にしてしまうこともある。実際にはメディアと一個人が同列になる時代は、記者発表会もWebでバーチャルに行うようになるまで待たなければならない。


一億総メディア化ということを語る場合、ブログと匿名掲示板を避けて通ることはできない。ブログについてはまるっきり初心者なので多くを語れないが、当時の職業柄、匿名掲示板については比較的早い時期から注目をしていたのである程度のことは書けると思う。今年は日本における匿名掲示板の代名詞となっている2ちゃんねるについて何週かに分けて僕の感じたことを書いていこうかと考えている。




新聞記事に突っ込むってのはあんまやりたくなかったんだけどたまにはこういう趣向もいいかな?手元に置かずに一読した印象だけでやっているので誤読もあるかもね。

罠とわかって踏むあんたは漢だ!

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追記の続き・・・

※ここからはファンの方は読んで釈然としない感想かもしれませんので久しぶりに「続きを読む」を使います。


一言で言って、まぁ面白いです。偉そうな言い方をすると「なるほどこういう漫画がはやりなのか」という感じです。ハヤテのごとく!を買ったときに、自分で「こういう感想を持つだろうな」と予想していた感じとほぼ同じです。
まず、登場人物の多さには圧倒されますね。何度も見直さないと誰が誰だかわからん。主人公とヒロインが誰だかはわかるけどそれ以外は女の子ばっかりで・・・
今はもう話が進んでいて状況は変わっているのでしょうが、読んだところまでだとネギ先生の成長物語にHな話を絡めて・・・という流れですね。
一巻の後書きで、赤松健さんご自身が主人公とヒロインの関係はラブコメというには違和感がある旨書かれています。これを知らずに「ハヤテのごとく!」はラブコメではないと書いていたわけですが、ネギま!の読者にとってはそんなことは自明のことだったのかと思いちょいとへこみました。
ネギ先生はもてているというよりもてあそばれているという感じで笑えます。周りはおおきなおねーさんばっかりですからね。年齢比較をすると10才と14才(基本的に)。これもハヤテ同様大人と子供というズレを感じる設定です。
世界観としてはネギ先生が住んでいた魔法使いの世界と、麻帆良学園という日本にあるという設定にはなっているけれどこれまた一風変わった世界のぶつかり合いか。学園の世界に異分子が飛び込むというところから物語が始まります。しかしその二つの世界にはいくつものインターフェースが用意されているようです。タカミチ先生と理事長のお二人ともネギ先生が魔法使いであることを知っているわけですから。
この漫画の終了条件は今のところネギ先生が修行を終え、元の世界に戻ることでしょうか。それ以外にも裏設定多数と言うことなのでもちろんそれで終わるとは思っておりませんが。この作品でもハヤテ同様年月という物が重要な要素として設定されているように思えます。ネギ先生が、そして三十一人の女の子達がそのタイムリミットにどのように成長しどのような関係になるのか。幸いにも人気がある作品なので赤松健さんは描ききることが出来るでしょう。






さて、、、
そもそもハヤテは最初に三巻まで、しかも週刊連載を読んでいて、ネギま!は二巻まで、週刊連載を読んでいないと言う大きな違いがあります。しかし、あえてそれを度外視してハヤテのごとく!魔法先生ネギま!の主観的な比較をしてみます。




まず、ネギま!の方が女の子の絵はみんな色っぽいですね。畑健二郎さんも自分で言っているようにハヤテに出てくる女の子は裸になってもみんな健康的です。
という話はおいといて。。。


ハヤテよりネギま!の方がすんなり読めます。ということは、私にとって漫画としてはネギま!の方が良作だと思われます。創作ができない一読者のくせに偉そうに言わせてもらうと、読んで引っかかるというのは作品になにか問題があることが多いですから。2005/12/15の日記にも書いたけど特殊な効果を狙っているのでなければ漫画も文章も読みやすい方がいいんですよ。絶対。意図しない誤解を招かないような表現が一番良い。もちろんあえて誤解を招く表現をすることによる効果は否定しません。特に推理小説の場合それは筆力なので。


これは、赤松健さんと畑健二郎さんの漫画家としてのキャリアを考えれば当然のことなんでしょうね。畑健二郎さんもこういうすんなり読める漫画が本当は描きたいのではないかと思っています。ネギま!も登場人物がわからんという個人的な問題があったし、ある程度しっかりした感想は書かねばならないと言う思いもあったので、何度も前に戻って読み返すという読み方をしていたのですが、それでも二冊一時間ちょっとで読み終えることが出来ました。なにも考えず日記に三行だけ書くつもりで読んだのに一時間以上かかってしまったハヤテとは違います。


しかし、、、その、えーっと、二巻までという条件ではネギま!もやっぱり求めている物と違いました。
なんというか、ネギま!には怖さは感じないです。読んだ範囲では読者としての本能的な恐怖は感じませんでした。肩肘張らずにすんなり読める漫画という感覚です。いえ、それが普通なんです。ハヤテが異常なんです。私自身が漫画という表現手法に慣れて無くて異常さを感じているのかとも思ったんですがどうもそうではないみたいです。


そもそも、日記をリンクして頂いているサイトなどを参考にして、今まであまり読んでいなかった毛色の漫画を読み始めたってのは、あの十日間の初日に書いた

現在の漫画の水準は僕が思っている以上に高く、この程度の物語性はどの作品も普通に備えている。

ってのが実際どうなのかってことを確かめたかったが故なんですが、まほらばという作品を読んで、物語性という観点ではハヤテのごとく!に匹敵する作品は、私が知らないだけでたくさんあるんだろうなと今では思っています。
でも、なーんか違うんですよね。「まほらば」も、現時点(二巻まで)での「魔法先生ネギま!」も、そして「よつばと」も、それぞれの作品のファンには本当に申し訳ないんだけど。「ハヤテのごとく!」の単行本一巻を初めて読んだ時の異様な感覚とは。少なくとも俺にとっては何かが決定的に違うんですよね。
言葉でうまく説明できない今は主観だとしか言いようがないのがもどかしいですが。ハヤテ五巻発売時に書くことも物語性という切り口なんだけど、ぶっちゃけ切り込む方向性間違えているかもしれないです。とはいえ、いまさら他の方向を探していたら何ヶ月もかかりそうだし・・・そのうちなにか思いついたらがらっと論調を変えていくかもしれません。まだまだ物語序盤と言うことでゆるして・・・




魔法先生ネギま!ファンの皆様、そして赤松健さんのファンの皆様には喧嘩売っていると取られる言葉が多数使われているかもしれません。自分の底を見せるためには書いた方がいいと思って、あえて感じたことをほぼ正直に書きました(何ページの誰の絵がエロくていいって話以外)。赤松健さんの作品には論客が多数いらっしゃるのでかなり冒険しているかなと自分でも思っています(笑)。それこそ私はこの作品の本質をとらえてないかもしれないんで・・・


いずれPEH01404様から提示して頂いた六巻までは読みます。その時にまた感想を書きます。


加筆修正するかもしれないけどとりあえずこれでアップロードするかな・・・うわぁあの十日間の初日以来の緊張だ。今回はスクラッチから書いてるし・・・