ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

空気嫁!という気もするけど、忘れないうちに感想。


面白かったですよ。上質な謎解き読んだときに感じる戦慄みたいなのも来たし、言い作品ですよ。
でもね、なんでこれほど騒がれるのかと・・・


前提として二つあります。
一つは俺はこの作品を翻訳で読んでいる。翻訳によって失われる物って絶対あると思うんですよ。別に翻訳者の方をわるく言っているんじゃなくて、特に謎解きの場合は翻訳でどうしても失われてしまうところがあるのはいかんともしがたいと思います。だから、言語で読める人にとってはありえねぇくらい面白い本なのかも知れない。
もう一つは、ローマカトリックキリスト教に限らず、俺には帰依する宗教がないって事です。帰依する宗教があればまた違う感想を持てると思います。ハリー・ポッターもそうだけど、どうしてもキリスト教世界の宗教観が反映されているんですよね。反映されていることはわかるんだけど、その根本的な部分はわからないので、作品に対する理解が浅くなってしまうのはいかんともしがたいです。


そういうことをさっ引いて読んで欲しいですが、俺の感想は「気軽に読める推理小説」です。これは翻訳者の方の功績だと思うんですが、非常に読みやすい!翻訳物って一般的に純国産物より読むのに時間かかるんだけど、この本は一冊45分で読めました。読みやすいです。一昔(もっと前か?)に流行った超訳。いろいろと批判もありますが俺はあれはあれでありだなと思ってました。読みやすいって大事なことですよ。
謎解き面で言えば、そうだな、この系統だと水晶のピラミッド (講談社ノベルス)、ちょっと違うけど最近の物では塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)、ちょっとさかのぼると占星術殺人事件 (講談社ノベルス)、さらにさかのぼって地味だけど成吉思汗の秘密 (角川文庫 緑 338-2)。まぁその辺りが俺の原典だったりするので、それに比べると・・・まぁ個人的な好みですからね。


映画化されるそうですが、映画にはしやすいだろうなぁ。
ああ、推理小説の感想文は難しいよ(笑)


では本題。