普遍性と特殊性

家に着いたのは三時ちょい前でした・・・
で、結構すぐに寝たんですが、9時前に目が覚めてしまいました。どうなっちゃってるんだ俺の体orz
年取ると目が覚めるのが早くなるってのはあるけど、なーんかおかしいぞと。


せっかく早く起きたので、午前中に夏タイヤへの交換と、約半年ぶりの洗車をしました。きたねぇ車だと改めて思った。なんかドアの上の雨よけが割れてました。最近うるさかったのはそのせいかな。無料修理できるかどうかわからんけど、スバルに行ってみます。千葉在住のくせに、つてで西荻で買ったのでディーラーまで2時間くらいのドライブってのが笑えるなぁ。


さて、二日引っ張ったピアノ・ファイア izumino様への返事です。
なぜひっぱたかっていうと、ちょっと質問とは、ずれた回答になるので、izumino様の文章を何度か読み返した方がいいかなと思ったからです。


まずは、各論的な部分から。

「コミュニケーションが成立してない人間関係の面白さ(微笑ましさ)」

おじさん的にはこのあたりはマカロニほうれん草(面白さ)、めぞん一刻(微笑ましさともどかしさ)のあたりにどうしてもいってしまいます。「ずれた」会話って面白いんですよ。そのずれをいかに演出するかって言うのは俺が読んだ数少ない漫画でもいろいろと試行錯誤しているようで・・・
全然毛色は違うんですが、なにわ金融道だって一般社会と街金融の考え方の違いってのが興味を引くポイントだったりします。ひどい話ではありますが、あえてコミュニケーションを成立させないようにして相手を陥れるという話がいくつかあります。
ハヤテのごとく!の場合もこの辺りの要素はこれから目立ってくるんじゃないかなと思っています。この作品の場合は「ナギの世界」と「歩の世界」のズレが一番大きくて、さらに細かく登場人物それぞれの間のズレ、たとえばナギちゃんとハヤテ君の意識の違いなんかがあって話が展開していくと思われます。


次に総論部分。こちらがねぇ・・・作品のズレじゃなくて俺がずれていると思われる話です。

その作品について書いたことが、他の作品を語る場合にも使える

俺がハヤテについて書き始めた意図は全く逆だったんです。書いている内に十日目の結論に達して、結果的に物語に普遍的な要素について結論を出してしまいましたが出発点は別の所です。


モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)

モルグ街の殺人。そのタイトルの方が俺にとってはなじみ深いです。諸説あるとは思いますが、推理小説の始祖とされている作品です。


こういう事書くと誇大妄想だと思われそうですが・・・俺がハヤテを読んだときの感覚は、1841年に「モルグ街の殺人」を初めて読んで「これは面白い。今にこういう小説がたくさん生まれるに違いない」と思った人がもしいたらその感覚に近いと思われます。
モルグ街の殺人を読んで、それから1世紀以上経ったあとも語り継がれることになると想像した人はそれほど多くないと思います。さらに、その基本的な考え方を受け継ぐ小説の形態が隆盛を誇ることを想像した人は少ないと思われます。


俺はハヤテのごとく!という作品に、今までとは違った何かを感じているんです。体系的に文学を学んだわけではなく、鑑賞はせずただひたすら消費するだけの読者ですが、それでも人並みにざっくり言って千作品くらいは読んでいるわけです。その自分の経験の中で、ハヤテのごとく!という作品は他とは違うと感じているんです。ハヤテには今世に出ている他のどの作品にも無い要素があると思っていて、それを探そうとしているんですね。
そうなるとどうしても自分に欠けている部分がある。おつむの中身は今更どうしようもないので(笑)、今までほとんど読んでいなかったマンガを読み始めたわけです。ほんとはゲームをやったりアニメも見たりした方がいいんだろうけどいまいちしきいが高い・・・
ハヤテを好きな読者が気に入っている他の作品を読むことによって、一つ一つ普遍的な部分を洗い出していき、結果的に特殊な部分が見いだせればなぁと思っています。


余談ではありますが、その特殊性ってのは畑健二郎さんが意図した物では無いのではないかと想像しています。だからよけい見つけづらい。畑さんは自分が脳内で構築した強固な物語世界を余すところ無く世に出すために考え得るありとあらゆることをやっていこうとしているのではないかと思います。他にやっているひとがいないからやるとかいうのではなく、こうしたら連載をより長く続けられるのではないかと考えていろいろやっているんじゃないかと思っています。その中に、世界を変え、世紀を超えて引き継がれるような全く新しい考え方がひそんでいるのではないかと感じているんです。




追記:ハヤテネタ
黒いネタ手帳黒いネタ手帳360度の方針転換で触れてくださっているので、せめてコメントくらい書こうと思ったのですがうまくまとまらず・・・
まっ、もしかするとこの漫画は途中でカップリングが変わったりするのかなとか思ってたりします。カップリングが変わっても退場はしないぬるいラブコメ(笑)


物語論的な話はこのくらいにして最近放置していた連載企画です。

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