新幹線をつくった男 島秀雄物語
新幹線をつくった男 島秀雄物語 (Lapita Books)
- 作者: 高橋団吉
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 単行本
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新幹線をつくった男
私は「エレクトロニクス技術者」ではないのですが、紹介文を読んでかなり興味を引かれました。
とにかく、昭和のというか20世紀の偉人ですね。自然科学史には残らないだろうけれど、記憶はとどめておくべきでしょう。画期的な発明をするとかいうのではなく、「ある物は使う」「後のことまで考えて作る」という方法で結果的には後世に残る物を多数作り出しています。ソフトウエア技術者としても学ぶべき所は多いです。
それ以上にマネジメントが・・・
それほど詳細に書かれているわけではないですが、マネジメントがものすごくうまかったんだと思います。自分自身が卓越した技術者であるにもかかわらず、他の技術者が優れているところは素直に認め(というかもしかすると必要以上に認めていたのかも知れません)その意見を尊重する。それを意識していてもなかなかできる事じゃないと思います。
余談ですが、最近360Km/hでの走行を目指しているJR東日本の新幹線で使われている空力ブレーキ(通称ネコミミ)の原型は昭和30年代にすでにできていますね。その時はまだ必要なかったけどリニアとか360Km/hの速度領域になると必要になるとのことで。。。
決して思いつきでつけたわけでなく、すでに理論面での裏付けは完璧にできているうえで、この速度領域だとこれは必要って事でつけたんでしょうね。この本読むとそう思えます。