ダイヤモンドの科学

タイトル買いしたブルーバックスの一冊です。
ダイヤモンドは炭素からできている。そんなことは今では子供でも知っていることです。でも、なぜ堅いのか、なぜ光って見えるのか、そういう説明がされている本は今まで読んでませんでした。
著者は鉱物学の専門家です。しかしこの本の内容は多岐にわたります。地球物理学、化学、さらには政治、経済、それらとのダイヤモンドとの絡みを記述しています。
印象的だったのはP28、P29、P30の記事です。
ダイヤモンドの希少性について、

残念ながら、我々が買えるような宝石は、(中略)ただの小石なみになることは確かだろう。

そしてそこに続くコラムに「宝石」という物の概念について記述されています。
他の人が「いい物だ」というからいい物だと勘違いする、自分の価値観は持たず他の人の評価に依存して物の価値を見定める。そういう考え方では宝石という物の本来の価値を見誤ってしまうということでしょうか。
少なくとも庶民が買えるような値段で売っている宝石には資産価値はない、身につけて楽しむべき物だという主張(あるいは事実)には非常に好感をもちました。
宝石に限らず、自分自身がいいと思う物、価値があると判断できる物を大事にする。それって重要なことだなと改めて思いました。


雑学的な要素が苦手な人にはお勧めできませんが、この本を入り口にほかの学問の入門書も読みたくなる、そんな一冊でした。


では、今日はこの辺で。また眠ります(笑)


追記:このデザイン目に優しくないかも。テキストいっぱいのサイトにはあわないかもしれないんで見直します。
追記その2:来週に向けて縁起でもないデザインですがこれにしました。梅雨明けしたらまた変えようかと思っていたりします。