第85話 おれはこの話好きだ!

サブタイトル長すぎます。そのせいもあって(嘘)自分の日記のサブタイトルが決まりません。書き終わる頃には決まっているといいなぁ。。
今回は他のサイトの皆様や、2chでの感想がとっても楽しみです。そういや昨日公開串規制で書けなかった。今日は攻撃受けたらしいし、大丈夫かな。


さて・・・


2006/6/20の日記にこう書きました。

俺は、第六十五話が「漫画としての」ハヤテのごとく!最高の一話だと思っています。
(中略)
もちろんこの作品はまだ始まったばかり。これからもっといい話がたくさん生み出されることでしょう。

・・・・
いきなり来ましたよ。今週の話、今までの中で一番好きだよ。俺。一言で言うと、「うる星やつら」的というか「筒井康隆」的というか、こういうみんながみんな少しずつぶっ壊れてて、っていうか狂っていて、読んでる方は面白いんだけど作中ではみんな冷静な話って大好き。
今回のはマリアさんの微妙な壊れっぷりがいいです。最高。


そんなわけで今回はポイント解説の前にギャグ漫画としてのこの話について書きます。ギャグ漫画の解説ほど無粋でかつ無駄な物はないってのは何度も書いているんですが懲りずにやります(笑)
ポイント解説がほしいと思っている人は誰もいないかもしれないけどそっちもやります(笑)

他作品引用

これはハヤテで多用しているネタなんですが今回は二つ違う笑いを狙っています。二つ以上あるのかもしれないけど俺が知ってるのは二つだけだよーん。


最初のSO○団。これは知ってる人だけを狙っています。狭いところ、といってもそれほど狭くはないと思いますが、そこを狙っています。知らない人はその後のやりとりで「ああ、そんなアニメがあるのか」と思うだけです。面白くも何とも無いと思います。知ってても面白いと思わない人もいるでしょうね。ただこの単語を作者が書きたかっただけ何じゃねーかと。
次が「釣り大好き一・二平」横に書くと何がなんだかさっぱりわかりません(笑)。これはSO○団とは違う目的に使われています。
「釣り大好き一・二平」という漫画を引用することによって笑ってもらおうとしているのではなく、
「アニメと現実をごっちゃにするのはよくないぞ」
と発言した女の子が
「まんがと現実をごっちゃにするのはよくありません」
と言われる面白さを演出している。ここも笑える人と笑えない人がいると思いますが、俺にとっては面白いところなんですよねぇ。

マリアさんの壊れっぷり

ぼけているつもりがないのにぼけになっている笑いですね。さっき書いたので詳細は割愛。別にうらみがあるわけじゃないですよ。全文引用したところで絵がないと面白くないからさぁ。しょうがない。

微妙なはずし方

9ページ。ハヤテ君が予想したのとは違う展開をしています。細かいけどこういうのも好き。

説明の省略

最終コマです。この手のも好き。

くどい繰り返し

10ページです。2006/6/7に書いた、第82話の感想とかぶるんだけど、これは手抜きとかそういうのではなく意図的にコピーをしていますよ。よく見るとほんとに少しだけ違うんだけど、同じ構図、同じ擬音語のコマを並べることによる面白さを狙っている。狙ってなければまず二つ並べないと思うし、わざわざ微妙に変える理由も見あたらない。
吹き出しの中身とナギちゃんの「ああ…」が違う。そして、左のコマは右のコマより5mm位下に下がっていますね。かえってこの方が面倒だったりして・・・


今回の話はほんとギャグ漫画です。一話できっちり完結している。一つだけ残念なのは「ヒナギク」という言葉が出てきたこと。それがなければ、初期メンバー三人だけで完結していたんですけどね。ヒナギクさんの名前が出てきたのは、しょうがないとはいえちょいと残念。
こういう話を読むと、高橋留美子の後継者、筒井康隆第三世代って言う言葉が頭をよぎるんだよな。犬夜叉連載しているけど、あれはどちらかというと平井和正的な世界で、筒井康隆的な世界のにおいは少ないですよね。
ハヤテのごとく!って作品はそういう一面も持ち合わせています。




ポイント解説

「女」

毎度毎度書いています。その話です。
ヒロインのナギちゃんは、自分のことをある程度成熟した女性であると思っています。ところが、この作品の他の登場人物は誰もそう思っていません。厳密には一人or二人を除いてかもしれませんが、ナギちゃんにはっきりと「女」を感じている人はいません。
それがハヤテのごとく!という作品の中盤を支える設定の一つであることには間違いないでしょう。
余談ですが「女」を感じているかもしれない人を指摘しときます。一人は西沢歩。「ライバル」として認識しているってことは自分と同じ「女」であると認識しているはずです。もう一人は西沢一樹。異性として好きってことは、ある程度「女」であることを認識しています。最近はどうだかわからんけど、あの年頃で女の子を好きになるってのは、もっと淡い感情なのかもしれないんで、西沢歩に比べれば認識度は低いと思います。
何のかんの言ってまたあの姉弟です。あそこはこの作品の中ではやっぱり別世界なんですよね。


話を戻します。
そう遠くない将来、俺は来年秋頃とにらんでますけど、ハヤテのごとく!はアニメ化されるはずです。俺がみれない地域のUHFの深夜枠だったりするかもしれませんね(笑)
でね、もし、いろいろなパワーゲームの結果、アニメがキー局のいい時間帯の放送になったら今回の話みたいなのって嫌われちゃうのかな?とか思ったんですよ。らんま1/2だって目くじら立てた人いたくらいですから。そのころより環境は良くなってるのか悪くなっているのか・・・
ハヤテ君とナギちゃんのずれ、そもそもが営利誘拐(このキーワードを今書くとなんだかなぁって感じ)を試みようとした時のせりふを愛の告白と勘違いしたところから始まっています。ナギちゃんの中では、「ハヤテは私を女として認識している」ということになっています。ところが、実際にはそうではない。たとえば、今回、咲夜ちゃんと一緒にボートに乗ってまるで同じシチュエーションになったらどうなるか。たぶんハヤテ君はナギちゃんにしたのと同じ行動を取れると思う。しかし、ヒナギクさんと一緒だったらどうなるか。きっとこの行動はとれない。マリアさんだったら・・・。もちろん無理。
ハヤテ君とナギちゃんのやりとり

「お嬢さまちっちゃいんだから…」
「うるさい!!ヒナギクだってこんなもんだ!!」

これは2006/6/22に書いた「ダブルミーニング」を使ったギャグ?ですよね。これをやるにはヒナギクさんなり誰かの名前を出さざるを得なかったんだなぁ。
それはともかく、このやりとりだけでも主人公とヒロインの認識のずれが楽しめました。状況は違いますが話の構図は第54話(六巻二話)「勝てるかどうかはランナーしだい…」の一節と同じです。このあたりは設定はまるで違うけれど「らんま」的なんだよな。気にする人と気にしない人のずれ。
打ち切られない限り、ぜぇーーーーーーーーっっっっっったい、このずれは埋まります。埋まった時が終わりの時の可能性はあるけれど、俺は埋まってからがこの物語の真の始まりがくると思ってますよ。


いやー、アニメ化、まぁいずれはされると思うんだけど、俺も思っているような物語性を重視した話にはまずならないだろうなぁ。それ自体俺の妄想かもしれないわけだし。どうなるかはともかく、畑健二郎さんが自分で気に入るような物ができるといいですよね。


結局とってつけたようなサブタイトルになりました。
今日はこの辺で。おやすみなさい。


明日には忘れそうなネタなので追記:
四ページカラーって大変じゃない?手元のサンデー読み返したら新連載以外には四ページはなかったっぽいんだけど。
まさか来週最終回で「新連載:メイドさんは17才!?」が本当に始まるんじゃ(笑)
さらに追記:今回は久しぶりに読まさせてもらったサイトへのトラックバックをたくさんしてみます。ご迷惑でしたら。。。すいません。。。
他の人の感想が気になる一話だったんで。
通勤の電車内で書こうと思っていたことを二つとも書いていないことに気づきました。明日書きます。覚えていれば(笑)

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