物語性についてのメモ(その1)2006/7/31版

21:25 追記:ようやく今日の分を書き終えました。文字数数えてないけれど、もしかしたら5桁乗っているかもしれません。小分けして書いたのをつなげると歯止めがきかない。にしても・・・時間かかった・・・かかりすぎ。


以下が今日のここの記事の本編です。




俺は2005/8/20ハヤテのごとく!という漫画のコミックス3巻までを初めて読んで、二日後の2005/8/22までに、この漫画がただならぬ作品になることを感じました。全てはその直感から始まって、今までいろいろなことをここに書き連ねてきました。
今のところ2005/11/182005/11/27と、2006/6/17に書いたことが俺にとっての結論となっていますが、そのベースとなっているこの作品の持つ物語性について、どこがすごいのか、どこがいままでとは違うのかということを書けているとは思えません。
俺は、この漫画の影響で、世の中で生み出される物語が根本的に変わってしまうんじゃないかと感じています。そして、この作品がこの先何十年か何百年に渡ってのスタンダード、あるいは評価基準になると感じてます。それは漫画という表現手段、さらには日本という国にとどまらないのではないかと思っています。当然素人の直感です。あっているかどうかなんてわかりません。単なる妄想かもしれません。だいたい、自分が何でそう感じるのか言葉にできていないわけですから。
日々それを語る言葉を探しているわけですが残念ながら今のところ見つかっていない。そこで、ちょっと寄り道をして物語の基本的なところを洗い出してみようと思い立ちました。
とりあえず、今手元に、作者から提示されている物語の制約事項と、主要作中人物の1対1の人間関係を書いた物があります。
それを今日はアップロードしてみます。


まず、制約事項をアップロードし、時間をおいて人間関係をアップロードする予定です。



ハヤテのごとく!に作者が設定した制約

1.バトル漫画にはならない。→2巻5話
2.ハヤテのサクセスストーリーではない。→2巻10話
3.借金を返さないとハヤテとナギは結婚できない。→2巻10話
4.西沢歩は普通の女の子である。→4巻プロフィール
5.基本的にコメディーである。バックステージ→Vol81
6.ハヤテは甲斐性がないと女の子とはつきあえない。→88話
これ以外にもあったかもしれません。気が向いたらあとで該当のコマをアップロードします。


残りはまたあとで。制約事項の蛇足解説もつけるかも。


画像スキャンはやめました。容量制限があるので大事に使わないと・・・どもまでも貧乏性です。(笑)


制約事項の補足
4.について
「普通」ってのはギャグ漫画的には最強の属性です。今出ているやつでも、絶望先生とか絶望先生とか絶望先生とか・・・ね、わかるでしょ??一つしか例示できないところがつらい。
でも、ハヤテの場合、物語としての側面があるわけで、この一見普通の女の子に実は隠された過去が!?とか思わせるってのも大事だと思うんですよ。で、大概の場合それがあったりするわけですよ。ネギまとかネギまとかネギまとか・・・ね、わかるでしょ?まぁネギまは31人の中に本当に普通の子が混じっているのかもしれないけどねぇ。物語には絡みづらい。
そうそう。普通の子は物語に絡みづらいんですよ。なーんか特徴ないと。ところが、畑健二郎著の西沢歩プロフィールによると

しかしその普通さがやがて物語において
とても重要な意味を持ってくる……はずです。予定では。

と書いてある。ハヤテのごとく!にはまった時には、まだこの言葉は目にしていなかったわけ。そんな俺がこれを読むと「やっぱりこの漫画おかしい。やばい」と思っちゃうわけです。
4.を制約に入れたのは、物語が難しくなるはずだからという理由です。


さて、さんざん逡巡している人間関係。本文をアップロードしてから、なんでこんなにうじうじしているのか、なのにどうしてアップロードするのかって話を書くことにします。

ハヤテのごとく!主要登場人物の人間関係(1対1バージョン)

1.ハヤテとナギ

・基本設定
ハヤテが路頭に迷っているとき、誘拐しようとしたが失敗し、逆に助けることになったのがナギ。ナギの好意によりハヤテは三千院の屋敷で働いている。
ナギはハヤテに告白されたと思いこんでいる。
それが誤解だと言うことは早い段階でハヤテとナギがわかるようにする予定だった。(1巻おまけページ)


・ラブコメ設定
ナギはハヤテに相当な好意を持っている。
ナギのハヤテに対する好意を知っている人は、マリア、伊澄、サク、西沢歩西沢一樹、ニュアンスは違うが三千院帝
ナギのハヤテに対する好意を知らない人は、ヒナギク、生徒会三人娘、上記以外は不明
ハヤテがナギと結婚するためには借金を完済しなければならない。
ハヤテはナギを女性として認識していない。
「ナギがハヤテに告白されたと思いこんでいる誤解は物語冒頭で解消する予定だった」という作者の言葉がこの作品がただ者ではないと感じる、そもそものきっかけだった。


・その他の設定
ナギはハヤテにとって命の恩人。
ハヤテはナギにとって命の恩人。
ハヤテはナギに捨てられると生きていけない。
ハヤテはナギのためなら命を捨てる覚悟を持っている。
ナギもハヤテを助けるために自ら危険な行動を起こすことをいとわない。
ナギが相続するはずの遺産を手中に収めるにはハヤテを倒すことが必要。


・今後の展開
(1)ラブコメ的展開について
ハヤテがナギを女性として認識しなければ物語はきれいに終わらない。そのためにはナギがハヤテから女性として認識されるまでの時間が物語に必要になる。
ナギが15才または16才になったときそのトリガーが引かれるのではないかと考えている。


(2)借金返済の展開について
借金の返済についても解決しなければならない。そのために白皇学院の伝統行事が用意されていて、それを全てクリアすることによって返済完了となるのかと思ったが、その目はすでにつぶされている。最高でも500万円は別の方法で取得した上での返済が必要となる。
それについては予測できない。


(3)遺産相続関連の展開について
現時点で材料は乏しいが、ナギを泣かせるという条件からハヤテを倒すという条件に変更されたことが大きな意味を持ってくるはずだ。ナギを泣かせようとする人物はハヤテを倒さなければならない状態だったからあまり変わるとは思えないのだが、遺産を手中に収めようとする人物からの攻撃から、ハヤテのことをナギが守るという状況が考えられる。遺産相続を放棄するからハヤテの命を奪わないでくれとナギが懇願する展開がより自然になった。
しかしそれだけでは理由として弱い。設定を変えなくても行けたはず。他にもなにか理由があると思われる。

2.ハヤテとマリア

・基本設定
ハヤテはマリアにあこがれている。
マリアにとってはハヤテが唯一の身近にいる同年代の男性。


・ラブコメ設定
ハヤテはマリアのことを女性として認識している。
マリアはハヤテのことを女性男性として認識している。
カーム様よりコメントで指摘をいただきました。天然のボケです・・・
ハヤテがマリアを意識していることにナギは気づいている。
マリアがハヤテを意識していることにナギは気づいていない。
ナギ以外の登場人物はハヤテとマリアを執事とメイド以上の関係とは思っていない。


・その他設定
マリアはハヤテの不幸な生い立ちを知っている。
ハヤテはマリアの不幸な生い立ちを知っている。


・今後の展開
材料が少ないので全く読めないが、ナギとハヤテの関係に影響を与えるであろう。

3.ハヤテと西沢歩

・基本設定
歩はハヤテが物語の始まる前に通っていた潮見高校の同級生。
歩は普通の少女である。


・ラブコメ設定
歩はハヤテのことが好きであり、そのことをハヤテに直接伝えている。
ハヤテは歩のことが決して嫌いではない。むしろとまどっている。
歩のハヤテへの思いは、ハヤテ、ナギ、マリア、ヒナギク、生徒会三人娘は知っている。
ハヤテの歩への思いは、歩、ヒナギク、生徒会三人娘が知っていて、マリアは勘づいている可能性がある。


・その他の設定
ハヤテは歩にとって命の恩人。(ナギとハヤテの関係に比べれば弱い)
歩はハヤテのいいわけを真に受けアニメなどの勉強をしている。


・今後の展開
ブコメ的な障害は、ハヤテが幼少の頃「アーたん」という女の子に「甲斐性のない男は女の子とつきあえない」と言われ、そう思いこんでいることだ。ハヤテとナギの間にある障害に比べれば小さい。お互いにはっきりと意識をしていて、なおかつお互いに相手の心を把握している現時点ではこの話唯一の組み合わせ。
ヒナギクが自分の心に素直になったとき、歩はどんな行動を起こすのかが全く読めない。
「あきらめない」という設定により、ラブコメ展開を物語最後まで支えることになるはずだ。

4.ハヤテとヒナギク

・基本設定
ハヤテが物語開始後に通い始めた白皇学院での同級生。
ヒナギクは白皇学院の生徒会長。
ラソン大会でナギを優勝させるためにハヤテが取った行動によって、ヒナギクはへそを曲げている。


・ラブコメ設定
ハヤテはヒナギクにあこがれているが、ヒナギクに子供っぽいところがあることを見抜いている。
ヒナギクもハヤテのことを意識してはいるが、それを自分自身認めようとしていない。子供っぽいと思われていることには全く納得がいっていない。
ヒナギク西沢歩の恋を応援すると言ってしまった。
ハヤテのヒナギクに対する心を勘づいているのはマリア。
ヒナギクのハヤテに対する心は誰も知らない。
ナギはヒナギクとハヤテの仲が良いことを快く思っていない。


・その他の設定
ハヤテが親に借金を押しつけられたことをヒナギクは知っている。
ヒナギクと姉の雪路も同じような境遇を経験していることは今のところコミックスの読者以外には明かされていない。(本編を読んでいる人にとっては細かい表現で伏線を張っている状態)
ヒナギクはハヤテに対して好意を抱いた理由を「似たような境遇の人であることが自然にわかった」ことに求めているがそれが正直な気持ちなのかは現在のところ不明。
ハヤテがアニメ・ゲームなどの話をすると全くわからない話なので怒る。


・今後の展開
作中でヒナギクの境遇をハヤテが知ったときに新たな展開が生まれるはず。ナギとマリアの関係と、西沢歩ヒナギクの関係はよく似ている。ヒナギクがハヤテのことを好きだと自分で気づいてしまうとどろどろの展開になることが予想される。マリアがナギを思う心より、ヒナギク西沢歩を思う心の方が遙かに弱い。
今のところラブコメ展開にのみ関わっているが、将来的にはヒナギクVSマリアという構図になる可能性が高い。また、コミックスで明かされている借金の返済をしたという設定が、ハヤテの将来に影響を与えると思われる。ハヤテがこれから歩む道を今まで歩んできた少女なのだ。
さらに、二コマだけで表現された義理の母への微妙な感情をハヤテに吐露する展開など、多数の「せつない系」サイドストーリーを展開することが可能である。

5.ハヤテと伊澄

・基本設定
道に迷っている伊澄をハヤテが助けようとした。ナギがへそを曲げた時伊澄はハヤテを一億五千万で買い取ろうとした。


・ラブコメ設定
伊澄はハヤテに好意を持っている。
ハヤテは伊澄のことを子供だと思っている
伊澄のハヤテに対する好意を知っている人はワタル。
ナギとマリアは一度それを感じ取った。ナギは今それはないと信じ切っているようである。マリアは今でもそれを感じている可能性が高い。
それ以外の登場人物は知らない。


・その他の設定
ハヤテは伊澄の力を知っている。伊澄はハヤテの前では力を使う。


・今後の展開
ナギが成長するとともに伊澄も成長するはずだ。ハヤテから子供と思われない時がくると、改めてラブコメ設定にも影響を与える登場人物になるはずである。
物語的にも13才グループの中核として今後何らかの役割を持たされると思われる。

6.ハヤテとワタル

・基本設定
ワタルはハヤテが守るべきお嬢さまの幼なじみ。ワタルにとっては幼なじみの使用人であるがあこがれてもいる。


・ラブコメ設定
ワタルにとってハヤテは恋のライバルとして認識されていたが、それはすでに解消している模様。ワタルはナギの許嫁であるが、そもそも二人とも「子供」として認識しているハヤテにとってはどうでもいいことである。


・その他の設定
ワタルが経営するビデオ屋がハヤテにとって、今生活している「ナギの世界」と、今まで生活していた「歩の世界」との間のゲートウエイとなった。


・今後の展開
予想はいろいろできるが絞りきれない。ハヤテはワタルの成長を見守る立場で有り続けるのか。二人の間で確執が生まれる日が来るのか。非常に興味深い。

7.ナギとマリア

・基本設定
マリアはナギにとって母代わり、姉代わりであり、世界で一番大切な人。
ナギはマリアにとって守るべき対象であり生き甲斐。


・ラブコメ設定
マリアはナギの恋がかなうよう応援している。


・その他設定
二人の関係を示す材料は乏しい。


・今後の展開
ハヤテを主軸とした屋敷内三角関係の構築が予想される。屋敷内で完結する話ではないので複雑である。マリアは少しずつ自分の人生を考えはじめている。ナギが成長して、マリアのある種の生き甲斐を奪われた状況になった場合、また、ナギがマリアの庇護下から離れた場合、物語はその様相をがらりと変えると思われる。

8.ナギと西沢歩

・基本設定
言葉を交わさず一目見ただけで「一つしかない物を奪い合うことになるライバル」であると認識したらしい。


・ラブコメ設定
ライバル関係。現状歩が圧倒的にリードしているが、歩がナギに対して敗北感を抱いていることでバランスを取っている。


・その他の設定
ナギの家出の際偶然出会い、カラオケに一緒に行ったことでナギは歩のことを友人として認識している。作中で構築された友人関係の一つ。歩がナギのことをライバル以上の存在として認識しているのかは微妙。
歩はナギを「子供扱い」していない。


・今後の展開
ナギと歩のライバル関係は物語終盤まで存続すると思われる。おそらくはどちらかが、あるいは両方が身を引くという形で決着するであろう。
ナギにとって普通の女の子と友人になるということは今まで無かったことであると思われる。ナギの成長に大きな影響を及ぼすのは確実。

9.ナギとヒナギク

・基本設定
おそらく物語が始まる直前に白皇学院に入学したナギがあこがれた存在がヒナギクヒナギクにとってのナギがどういう存在なのか、意外なことに現時点では明らかになっていない。強いて言えば成長を見守っているような存在か。


・ラブコメ設定
ナギはヒナギクに対して敵意を持っている。本能的にハヤテの好みがわかっているということか。ヒナギクはナギのことは眼中にない。
ライバル関係とまでは言えないのは、ナギが圧倒的に劣勢だからである。勝負になるのは成績と「胸の厚み」くらいなものらしい。
ナギの気持ちは誰も知らない。マリアが勘づいている可能性はあるが表現されてはいない。
ヒナギクは何も意識していないし、何か意識しているのではないかと勘ぐる人もいない。


・その他の設定
現時点ではハヤテが誕生日プレゼントをヒナギクに買ったという話の決着がついていない。


・今後の展開
まるで読めない。ヒナギクがナギを意識するようになってから物語的な意味合いが出てくる物と思われる。ナギの成長にヒナギク一役かうのかもしれない。

10.ナギと伊澄

・基本設定
つきあいが長い。お嬢さま友達。


・ラブコメ設定
ナギは伊澄に敵意を燃やしたことがあるがそれは過去の話である。
現時点ではこの二人の間に表面上利害関係は無い。


・その他の設定
ナギは伊澄の力をある程度知っている可能性が高い。伊澄はナギの前では力を使うことをためらう。


・今後の展開
二人が成長すると再度ラブコメ的な戦いが勃発することが起こりえるが、それは表面的には見えず、内面的な戦いに終始する可能性が高いと推測している。しかし伊澄の内面に変化の兆しが見えているので予想が変わる可能性も高い。また、ナギの名目上の許嫁であり、伊澄に好意を持っているワタルの動向が影響を及ぼす可能性もある。ともに成長していく二人である。

11.ナギとワタル

基本設定
幼なじみ。


・ラブコメ設定
ナギはワタルの許嫁である。ナギもワタルもそれをよしとしていないし受け入れてもいないし受け入れる気も全くない。
許嫁であることを知っているのはハヤテとマリア。それ以外の人は知っている可能性もあるし知らない可能性もある。


・その他の設定
ワタルの橘家が没落しているため、三千院家からは圧力をかけられることがある。白皇学院に通っているが、学校での接点は今のところ描かれていない。また、ワタルは中等部なのか高等部なのか不明。


・今後の展開
二人が許嫁であることが物語に影響を及ぼすかどうかさえ不明。二人が成長した時にどのような状況になるのか非常に興味深い。

12.マリアと西沢歩

・基本設定
特にない。


・ラブコメ設定
マリアはハヤテから歩からの気持ちにどう答えるべきか相談を受けている。


・その他の設定
マリアから見ると、ハヤテに思いを寄せる同級生。歩から見ると三千院ちゃんのところのメイドさんという以上の関係はない。


・今後の展開
そもそも、この二人が絡んでくるのかさえわからない。しかし二人とも物語最後まで活躍するので今後接点は増えていく物と思われる。

13.マリアとヒナギク

基本設定
現時点では特筆すべき関係はない。エレベーターの中でハヤテが期せずして押し倒していたのがマリアだったことに気づいているのかも怪しい。


・ラブコメ設定
マリアはナギを応援していて、ヒナギク西沢歩を応援している。代理戦争的な流れだが、現時点では二人の接点は少ない。
二人ともハヤテに対して微妙な好意を抱いているがそのことはお互いに知らない。
二人が別の少女を支援していることは読者と当事者以外誰も知らない。
2006/8/1追記:
マリアはハヤテがヒナギクに好意を寄せていること、ヒナギクはハヤテがマリアに好意を寄せていることには気づいている。


・その他の設定
現時点では特にない。
2006/8/1追記:
ヒナギクは制服を着たマリアを「女の子」として認識している。しかし、それがマリアであることには気づいてないようだ。


・今後の展開
この二人はナギと西沢歩同様のライバル関係を構築すると読んでいる。二人とも重い過去設定が用意されているので、二人のからみでせつない系の物語を作ることもできると思われる。

14.マリアと伊澄

・基本設定
つきあいが長い。マリアにとっては庇護すべきお嬢さまの大事なお友達。伊澄にとっては友達の家のメイドさん


・ラブコメ設定
二人の間に現時点で確執はない。しかし、伊澄はマリアがハヤテ争奪戦に参加することを示唆する発言をしている。伊澄の持つ力の全貌が明らかになっていないので、これが単なる狂言回し的発言なのか、他の意味を含んでいるのかは現時点では不明である。


・その他の設定
特になし。


今後の展開
基本設定以上の材料がないので予想できない。

15.マリアとワタル

・基本設定
つきあいが長い。マリアにとってはお嬢さまの幼なじみであり許嫁。ワタルにとっては幼なじみの家のメイドさん


・ラブコメ設定
特になし


・その他の設定
特になし。


・今後の展開
基本設定以上の材料がないので予想できない。

16.西沢歩ヒナギク

・基本設定
物語が始まってから構築された関係であり、現時点では特筆すべき設定はない。


・ラブコメ設定
ヒナギクは歩の恋を応援すると言ってしまった。しかし、それが本心かどうか微妙であることが細かい描写で表現されている。歩はヒナギクに対してあこがれに近い感情を抱き信用しきっている。
歩は今までのところ誰にでも本心を吐露する少女として描かれているが、その性格を知らなかったヒナギクさんが本心を受け止めることによって「私にだけ明かしてくれた」と考えている可能性もある。


・その他の設定
外伝によるとこの二人は生徒会三人娘も含めて友人関係になり、さらにバックステージによるとヒナギクより歩が優位に立つらしい。


・今後の展開
この二人が登場する話はラブコメ展開でせつない系が多い。しかし力関係が変化したあとはハヤテのごとく!らしいコメディタッチの話が増えてくると思われる。
おそらく二人とも物語の最後までからむ登場人物である。

17.西沢歩と伊澄

・基本設定
接点無し。


・今後の展開
接点ができたときに、歩が伊澄のことを「子供」として認識するか否かが一つのポイント。

18.西沢歩とワタル

・基本設定
歩の弟の友人がワタルであり、歩はワタルのビデオ屋の客でもある。


・ラブコメ設定
二人の間には確執はない。しかし、ワタルは歩の弟がナギに恋していることを歩に告げず、歩は自分の好きな人がハヤテであることをワタルに告げていない。ナギとハヤテの間の「誤解爆弾」に次ぐ、この物語のすれ違い設定である。


・その他の設定
歩はワタルのことを相談相手としている。「子供扱い」していない。ワタルにとっては友達の「ばかなねーちゃん」。
現時点でワタルは西沢姉弟が二人とも三千院家に関わりを持っていることを知らない。当然ワタルがナギの許嫁であることを歩は知らない。


・今後の展開
この二人の間に何か起こるということは考えづらいが、ビデオ屋というゲートウエイあるいはインターフェースに情報が集まる構造になっているので、この二人の会話は物語の中で重要なポイントになる可能性がある。
ワタルがナギの許嫁であることを歩が知ったとき、何かそれを使った行動を起こす可能性がある。そうなると姉弟間の確執が生まれる可能性もある。

19.ヒナギクと伊澄

・基本設定
同じ学校の生徒。伊澄は中等部なのか高等部なのかの描写もないのでそれ以上のことは不明。


・ラブコメ設定
特になし。


・その他の設定
ヒナギクは伊澄の力を知っている。伊澄は家宝の「木刀正宗」をヒナギクに貸して、ヒナギクはそれを使いこなす力を持っていた。バトル展開ではこの二人の組み合わせは最強かもしれない。


・今後の展開
接点が少ないため予測不能。バトル展開の際に便利に使える組み合わせの域を脱するかどうかがポイント。

20.ヒナギクとワタル

・基本設定
二人とも白皇学院に通っているが具体的な接点は描かれていない。


・今後の展開
不明。この二人の関係は物語に影響を及ぼさない可能性がある。

21.伊澄とワタル

・基本設定
つきあいが長いらしいが出会いのきっかけなど詳細は不明。


・ラブコメ設定
ワタルは伊澄に好意を持っているが、伊澄の眼中にワタルは無い。


・その他の設定
ワタルは伊澄にアニメなどのDVDを貸しているが、伊澄自身は特撮ヒーロー物以外にはあまり興味を持っていない。


・今後の展開
二人が成長した時に、それぞれがどういう心持ちになるかというところに注目しているがそれが描かれるまでいったい何年かかることやら。




やれやれ・・・・
全21パターン。間違えはないかな?漏れはないかな?えっ!?そもそもサクが漏れている。雪路は、牧村さんは?という声があるとは思いますが・・・すいません。もう限界。
俺の中での今の登場人物重要度は
ハヤテ>ナギ>マリア>歩>ヒナギク>伊澄>ワタルなので、ここまでだけ書きました。元々はヒナギクまでだったんだけど、13才グループと16才グループのバランスが悪すぎるんで二人加えました。


関数電卓引っ張り出さないと計算できない自分が情けないけれど、ここに一人増やすと28パターンに、二人増やすと36パターンになるはず。つらすぎ・・・


これをアップロードすべきかどうか迷った理由。それは、「これ書くと後戻りできなくなっちゃうんじゃない?」ってところです。
1対1だけじゃだめなんですね。1対N、さらにはN対Nも作らないと・・・
わかりやすい話をすると、三千院屋敷内では、ハヤテ+ナギVSマリア、ハヤテ+マリアVSナギ、ハヤテVSナギ+マリアっていう構図もあって、その関係って今回書いた物だけじゃ語り尽くせないんですよ。3人なら簡単なんだけど7人いるとね。ほんとは10人以上いるわけでしょ。もうね。大変・・・無理・・・


次に、それでもアップロードしなきゃいけない理由です。
来週になると書き換えなきゃいけなくなるかもしれないから・・・
だって、88話、89話の内容がここには反映されています。ってことは90話の内容も反映せざるを得なくなるかもしれない。もし、複数の人物が絡むような話があったら・・・つらすぎるよ・・・
というわけで、迷ったあげく水曜日を前にアップロードすることにしました。




土曜日からちまちま苦労して作ってたわけですが、書いてて気づいたところがありました。よかったよかった。


1.「読者」の定義の難しさ
「読者」って言葉を使うときにふと思いました。本来ならばハヤテのごとく!を語るには「読者」を2種類定義しなきゃいかん。ということに気づいたけれど、それを書く内容に反映するにはもう一度全部を精読しなきゃいかん。ということで今回は見送りです。
なぜ精読しなきゃいかんのかというと、最低限「本編のみ読む読者」と「コミックスのおまけページやバックステージも読む読者」にわけなきゃいかんからです。俺は後者です。前者がどう読んでいるかを知るためには、本編で語られていることを正確に抜き出さなきゃならない。つい先週、一巻おまけページで書かれた設定が9巻収録部分で初めて本編に出てきたっていう実例があるからねぇ。細心の注意を払わないとしくじる。


2.マリアさん
先週のバックステージに書かれていた

マリアはこの漫画において
現時点では出番はあまり多くなくいのですが、決して脇役では
有り得ないという難儀な位置のメインヒロインです。

という言葉の意味がよっくわかりました。(ついでに誤植も発見!「なくい?」)
マリアは難しいポジションです。人間関係的に現状ではナギとハヤテ以外とは特筆すべきことがないんです。
なぜか?
それはみんながみんな「三千院家のメイドさん」として認識してしまっているからです。屋敷とセットで付いている人なんですね。ハヤテはもともと「歩の世界」にいて、ナギの好意によって「ヒナギクの世界」にも顔を出すようになったし、そもそも主人公なのでよいのですが、マリアは「ナギの世界」の空気みたいな存在なんですよ。ナギやハヤテに用事があって三千院家を訪れる人はいても、マリアに用事があってやってくる人はいないんだよなぁ。
西沢歩さんのことを「物語的に扱いが難しい」と思ってましたが、マリアさんはそれ以上に難しいかも。


3.ワタルのビデオ屋の機能
前にも書いてますが、これ書いて改めて重要な場所であることを確認しました。この設定、この物語のキーの一つでしょう。断片的な情報は集まるがそれぞれがそれぞれの世界の中で語るのでそこにいても情報を総合することができない。まぁそのあたりはもうすぐ解消されるのかもしれないけど。


4.西沢歩のさらなる特異性
ハムスターこと西沢歩さんは「普通の少女」というきわめて特殊なポジションにいますが、それ以外にも特異性を持っていました。
それは16才グループ(先週の89話を真摯に受け止め、今日からマリアさんもここに入れることにします)の中で唯一13才グループの男の子、女の子を子供扱いしていない人物です。
かといって、歩が子供っぽく描かれているかというとそんなことはない。キスのおねだりとかさせてますから(笑)。むしろ、ヒナギクの方を子供っぽいところがあるように描いています。
書いていてそれに気づき、さらに伊澄とはまだ出会っていないことに気づきました。西沢歩と伊澄の関係に書いたことが、これからの物語のチェックポイントかもしれないなと思いました。




物語性の解説にはなってないですかね。なってないなぁ・・・
にしても、かなり端折っても、これだけ複雑な物語要素があって、それが毎週のように少しずつ変わっているってのはご理解頂けてるとうれしいなぁ。なんて。


読んでいる方は違うとおっしゃる方多いかもしれなけれど、俺としては、ギャグ漫画として読んでみたら、こんなに物語要素がたくさんあってびっくりして、その上、萌え要素やパロディまであるって感覚なんですよね。おそらくはものすごくシリアスな筋立てをコメディに見える形で仕上げたいんだと思います。


他の作品との比較をついでに書くと、「ハヤテのごとく!」と「魔法先生ネギま!」って、方法論は似ているのかなと思いました。ネギま!の場合は、登場人物に与えられる属性を細分化して人数を増やした。逆にハヤテは一人の登場人物に複数の属性を与えた。そうすることによって、どちらの作品とも複雑な物語を作り上げることを狙っている。そう思えてきます。
もちろんそれは乱暴な言い方で、ネギま!にも複数属性を与えられた少女がいますけどね。全体的な傾向としてって話です。
ネギま!って隠し設定読者に対して一つずつ暴いていくみたいな流れがあるけれど、ハヤテは設定を読者や一部の登場人物には開示して、別の人物には開示しないことによって物語を作っているっていう感じもある。
まぁ物語としては決定的に違うところがある。それは、ネギま!の主人公には明確な目的があるが、ハヤテの主人公にはとりあえずの目的しかないということです。
もしかするとハヤテがその「目的」を見つけた時がこの物語のエンディングなんじゃないかなぁとも思っているんですが、今はまだ前に書いた「日付」説を唱えておこうと思います。


かなり絞り込んだ主要登場人物の中だけで、まだ出会っていない組み合わせが多々あることがわかったことも収穫です。
今日は素材の準備だけです。これが厳選素材なのか食えない物なのかわかりませんが、時間をかけて煮込んでみようと思います。食えない物は食えないし、厳選素材から食えない物ができることもある(この言い回し大好き!)。
水曜になったら全然状況が変わってたりして。それはそれで面白いからいいけど(笑)


今日はこの辺で。おやすみなさい。



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