なぜ俺はこうゆうことをここに書くのか?

いろいろ考えましたが明日あさっては十分な分量のネタが約束されているのでやっぱ今日書くことにしました。
全周無警戒

もはや担当編集者レベルの作業ですな。

というご指摘をいただいたので、過去ログとの重複が多いとは思いますがちょいとそのあたりの話を書きます。


ハヤテのごとく!という漫画を読んでからはや1年、そもそもはギャグ漫画として面白そうだったから買ってみたという話は何度も書いたと思います。
読んでみて、どうも物語らしいということがわかり、「ギャグと物語の融合をやろとしているのか。難しいことしようとしているなぁ。」と思ったのが第一段階。繰り返し読んでみて「これは物語としてとんでもない作品になるんじゃないか」と思ったのが第二段階。
もともと、この第二段階でこの漫画についてまとまった文章を書こうと思ってました。その理由は、いわゆる評論家の皆様より先に公開の場にこの作品の真の姿を書いておきたいというところにありました。
つまりは担当編集者と言うより評論家チックな目で見ていたんですよ。


ご存じの通り、今の世の中には面白い作品、良い作品が満ちあふれています。でも、一般読者からみるとそのうちどれを読めばいいのかってことがよくわかりません。そこで頼りにするのが新聞の書評とかネットでの評判です。で、そもそも評判がそれなりに良い物を読んで自分の感想を書くわけですから、どうしても「後出しじゃんけん」になってしまうんですよ。しかし、ハヤテの場合、ネットをいろいろ見てみたりしたけれど、俺みたいな無茶なことを書いている人はいなかったと思います。
ハヤテのごとく!って面白いという価値観ではなく「異常」という切り口で語られる物だと俺は思ったんですよね。面白さで言えばもっと面白い物はたくさんある。しかし異常な物は少ない。俺は生まれてから初めて「異常」だと思える作品に出会いました。もしかしたら最後かもしれません。
書評をメディアに書く仕事をしている方、ネットにさまざまな漫画の感想を書いている方、そういう人たちにはもしかすると気づかない異常さかもしれない。そうではなく、異常さに気づいてもこの作品が市場に受け入れられなければ一般に浸透する前に忘れられてしまい、自分自身の信用を失ってしまうという恐怖感がそういう人にはあったのかもしれない。
何はともあれ、検索してみた限りは同じニュアンスの評価はなかった。だったら自分で書くしかないじゃん。あとで誰かが書いて「俺もそう思ってたんだよ」っていうのは悔しいし、書き惜しみする理由はどこにもないし。


ところが、その文章を公開する前にあり得ない出来事が起こりました。作者自らバックステージVol.49に想定しているエンディングを公開しました。これを読んで第三段階に突入しましたね。作品だけじゃなくて作者も編集もおかしい。異常(笑)。作者も編集もかなりの覚悟があるらしいということをあらためて感じましたね。で、こないだの雑誌のインタビューでしょ。XDayの存在まであかしやがったよ。ありえねぇ。
次はナギちゃんのプロフィールじゃないかな。身長139cmに伸びていそうだ。数字が変われば絵柄はともかく物理的に成長させようと意図していることは確定する。9月発売の8巻につくのかどうかが気になる。もしかすると書店用ポスターとかかもしれないな。
2006/8/7みたいに、半分冗談交じりで「作者との勝負」みたいなことも書きますが、その発想は第三段階に入ってから出てきました。作中でもそれ以外でも丁寧に背景を語ってくれるから「勝負」っていう発想が出てくるんですよ。普通の作品では勝ったか負けたか判断つかないことばかりです。
物語性を持った作品って、作者は作品についてあんまり語ってはいけないと思うし語らないと思うんですよ。ハリーポッターみたいにミスリードするってのもあるけど、それはあくまでもプロモーションの一環な訳で。
バックステージがほんとに畑健二郎さんの私的なblogだったらちょっとニュアンス変わってきますが、あそこは小学館の管理下にあるので、アップロードするメリットデメリットを計算しているはずなんですよね。だからおかしいんだよなぁ。まぁ実際にはコントロールしくじって思わぬ物がアップロードされることは企業サイトでもよくある話ではあるんですけどね(笑)


俺はハヤテのごとく!という漫画が商業的にあり得ないくらいヒットして、かつ、今後の物語に強烈な影響を与えると書いています。そう感じている人は俺以外にもたぶん世の中にはそれなりの数いると思います。ただ、実際に現象が起こる前に書ける人ってのは少ない。勇気があるとかじゃなくて、立場的に。
幸か不幸か、俺がハヤテについて書き始めた頃このサイトの読者は十人くらいでした。定期的に読みに来る人はたぶん一人もいなかった。公開の場であるにもかかわらず何か書いても読む人がいない場所。だから書けたのかもしれない。
もちろん多くの人に読んでもらいたいという欲望はあるけれど、実際にはそれほど多くの人が読みに来ることはないことも経験上わかっていました。企業で担当部門が練りに練って、プロモーションしまくっても全然見に来てもらえないページってありますからねぇ。正直今みたいに一日100人以上読みに来るようになるとは思ってなかった。うれしいけどさぁ。
ハヤテのことを書いたのは、何年か後に実際に大ブレイクして様々な論評が満ちあふれた頃に「俺はX年前にこうなることはわかっていた!」と友達に自慢したり、ここを見つけた奇特な方に「うわ、この人すごい昔に○○さんと同じ事書いているよ。ほんとかなぁ」と言われてみたいとかいうのが大きな動機ですね。それもこれも、ハヤテのごとく!に目をつけた自分の眼力が正しかった場合だけですね。
うーん。今のところ大間違いはしていないからたぶん大丈夫だと思うんだけどねぇ。いくら当てても自信がつくってことはないですね。XDayの存在が明確化したら自信つくと思ってたけど、実際そうなってみたら絶対的な自信は生まれなかったし。


そういえば、前に10巻で1000万部とかいう数字の予想を書いていたような気がします。それが当たるか当たらないか、8巻でだいたい勝負がつきます。8巻で初版50万部(累計400万部)行ってないとまず無理でしょう。で、それはどうもかなり厳しいハードルのようです。無理っぽいですねぇ。まだわからんけど。アニメ化とかされていても厳しい数字らしい。万一数値目標クリアしたら少しは自分に自信持てるようになるかな?クリアしてみないとわからないですねぇ。


明日は某シリーズ物小説の感想文、あさっては閉館間近の某博物館ご紹介をする予定。