訂正:京葉線運休の件

昨日の日記であさはかなことを書きました。事実を知らずに書くとなにもいいことはないといういい例になるでしょう。
昨日引用したニュース記事にミスリードされました。記事の中で「ボヤ程度の火災」とあったですよ。ぜんぜん「ボヤ程度」じゃないじゃん!鉄道運行の基幹部分の火災だったんじゃねーか…
京葉線ストップ、変電所ブレーカーの不具合が主原因か
だまされた〜




今回のトラブルの問題点は

  • そもそもこんな基幹部分の火事がどうして起きたのか?
  • 変電所の火災が信号設備に影響を与えないような設計はできないものか?
  • 途中駅での折り返しなど、柔軟な運用はできなかったのか?

なんのかんのいっても、鉄道は今まで多くの事故を経験していて、その教訓によりフェイルセーフの思想が行き渡っています。トラブルがあったら止まるようにできているんですよね。今はそれを一歩進めて、トラブルの「質」を見極めて、軽度の物であったら利用者に極力迷惑をかけないようにするというところに主眼が置かれつつあると感じています。
ところが、尼崎の事故があったり、最上川橋梁の事故があったり、事故は未だ多数起こっているわけで…。尼崎の事故は信号設備によって防ぐことはできたかもしれません。最上川の事故は難しいけれど気象状況の監視体制を見直すとか、運休、徐行の基準見直しとかで対策が取れるかもしれません。しかし、そのいずれも、利用者にも負担を強いる施策ではあります。
今回の京葉線トラブルで、ソフト面で対応できそうなところは折り返し運転運用の見直しです。新木場折り返しになるとあの駅は2面2線だから運行本数が大幅に減るのは避けられない。それをコントロールできるようにするまでが大変だったのかなぁ。
昔と違って、ダイヤ編成の職人さんが調整するのではなく、コンピュータで制御されているから、人間の持つノウハウは退化しているのかもしれませんね。


かつて、過激派のテロがJRの信号ケーブルを襲い交通が大混乱したことがありました。信号設備ってのはやられると非常にまずいところなんだけど、2重化しずらいところ。フェイルセーフの思想が機能している限りは人的な被害は出ないので、悩ましいところです。