2006/10/30の記事で狙っていること

今日、これから書こうとしている記事は、このサイトのコンテンツ戦略上、非常に重要な位置を占める可能性があります。もし、戦略的に役に立たない記事しか書くことができなければ、かなり痛い。
「読書感想文」と記事のタイトルに銘打ってはいますが、実際には、内容のレビューと私個人の物語に対する考え方、さらに、取り上げる作品の読書感想文をいかにして書けば良いのかのヒントも盛り込む予定です。
しかし、それは外見上の話。どのような戦略的な意図が込められているのかは本文中からはわからないと思われます。いつもは書き終わった後に狙いについて言及しますが、今日は、本編を書く前に狙いを明かし、その狙い通りの物を書くことを自分に課そうと考えています。
うまくいくか、いかないのか。構成すら考えていない状態なので自分にもまだわかりません。


さて、今日の記事の戦略的な意義は大きく二つあります。
一つは「読書感想文記事の経由地を作ること」です。例によって、今日の記事からはこのサイトの別記事へのリンク(内部リンク)を多用する予定です。さらに、目論見通りの記事が書ければ、今後書く他の作品を題材とした読書感想文からのこの記事を参照することが多くなるはずです。
今日の感想文が他の感想文から参照されることが多いというのは、言及する作品が、他の物語に多大な影響を与えているので当然の話です。しかし、この記事を経由地としてこのサイト内のいろいろな記事を見て回りたい、読者にそう思ってもらうためには工夫が必要だと考えています。それを実現させるためのアイディアとして、ある程度今日の記事はコンパクトにまとめます。しかし、不足があってはいけません。普段文字数の制約を考えていませんが、今日の記事に限ってはなんとか5000字以内にまとめたいと考えています。私のPC環境の制約で、一度アップロードしてから推敲という形になってしまうのは残念ですけれど…


もう一つの戦略、それは、来年夏への布石です。
おかげさまで、このサイトは「読書感想文」+作品名、あるいは、「感想」+作品名をキーワードにした検索で、比較的上位に表示されるようになっています。このキーワードは夏のある一定期間「キラーワード」として機能することを私はこの夏知りました。2006/8/29にも言及したように、きっかけは「読書感想文」+「パクリ」+「無料」という言葉で、偶然このサイトが上位表示されていたことでしたが、そのキーワードで検索する読者が、実は読書感想文の書き方を求めていることを知ったのは、自分で書いた記事が予想外のアクセスを集め、さらにその記事をとっかかりとして、このサイトの他の記事にもかなり多くのアクセスがあったからです。
しかし、残念ながら、筆者である私は「マイナー指向」です。読書感想文の題材としては取り上げられないような「評価が定まっていない作品」、わかった気になっているオトナからすると「感想を書くに値しない様な作品」、さらには、「未完結であるが故に感想を書こうにも書けない作品」の感想文を主に書いています。古今東西で、名作、傑作、名著と評価されている作品の感想文はここにはほとんどありません。また、話題作と評価されている本の感想も比較的少ないと思われます。
今日取り上げる作品は、名作であり、傑作、さらには話題作ですらあります。こういう高い評価が定まっている作品の感想文をアップロードするのは、記憶にある限りはじめてかもしれません。旬は過ぎた感はありますが、今までに書いた他の本の感想文よりは、来年の夏、多くの人が読もうとするのではないかと想定しています。
さらに、ここにアップロードする感想文の中で、課題に取り組む読者にとっての抜け道を用意する予定です。長い物語を読まずに感想文を書く方法を暗に呈示します。本を読むのが好きな人から見れば、中身を読まずに感想を書くなどということは許し難いことではありますが、私が絵を描くことができないように、本を読むことに苦痛を感じる読者もいるはずです。そう言う人でも最低限の感想を書くことができるヒントを呈示しようと考えています。


今日明日といった目先の事を考えると、この記事はさほど読む人が多くはないと思います。しかし、来年の今頃は多くの人が読んだ記事にリストアップされることを期待しています。




と、大風呂敷を広げましたが、実際にそれが書けるかどうか、書いてみなければわかりません。せいぜいがんばって取り組んでみます。
この記事がアップロードされた時刻から、次の記事がアップロードされた時刻までが、執筆所要時間となります。1時間で書けるのか、3時間かかるのか、6時間経っても書き上がらないのか、はたまた、今日のアップロードを放棄するのか、今はまだわかりません。


他の作品の感想を書くときと同様、他の方の感想は極力読まずに自分が捉えたところを書いていきます。
大作です。名作です。傑作です。話題作です。