園田 英弘著『忘年会』

忘年会 (文春新書)

忘年会 (文春新書)

タイトル買いしてしまった新書。
ルール違反とは思いますが、まず後書きから引用します。

この本は、忘年会について書かれた最初の本である。

そうでしょうとも!だっから思わず買ってしまった!!もしかすると最初で最後の「忘年会」本になるかもしれません。

忘年会の六百年を、一夏かけて振り返ってみた。

えっと、笑うところでなかったら申し訳ないんですが、ツボに来た。著者のユーモアを感じてしまったのですが…。


さて、この本では忘年会の歴史と現状を、史料、近代の文豪、偉人の言葉、さらには現代の漫画を引用しつつ紹介しています。正直言って私はこういう歴史本が苦手でして…。満足な感想は書けそうもありません。でも、こういう本好きな人は気に入ると思うんですよ。たぶん。
最後の方に記述されている企業主催のクリスマスパーティーはなるほどなぁと思いました。詳細に書くと個人情報が微妙に漏れそうであれなのですが、そういう配慮があるんで。
そうそう。前にどっかで見たことがあったと思うんだけど、この本を読んで思い出した豆知識。

  • 日本IBMはそもそもは森村財閥が母体であった。

今は100%外資ですよ。でも、最初にIBMを取り扱っていたのが森村財閥で、その会社が二転三転して今の日本IBMになっているって話。
日本IBM沿革
森村財閥といっても今はそうは名乗っていないので説明すると、ノリタケカンパニーリミテドっていう会社が中心で、傘下に日本ガイシ日本特殊陶業、TOTOなどを持ち、今は離れたINAXの母体でもあった会社。要は日本の陶磁器産業のかなりの部分を押さえている企業グループです。
森村グループ企業
名古屋にあるノリタケの森という所には一度行ってみたい。お隣のトヨタさんが作った産業技術記念館には行ったことがあって萌え狂ったんですよ〜。セットで行ってみたい。一日じゃ足りないかなぁ。


いいかげん話を戻しますか。


忘年会。お酒が飲めない人、人付き合いが苦手な人にはつらい季節。逆に毎日が楽しくてしょうがない人もいる。そして、中には「やむを得ず」つきあわされているのに家族から白い目で見られる人もいるでしょう。
そういう人は家族にこの本を見せるんです。
「忘年会は由緒正しき日本の伝統文化!私はそれを守るために今年もがんばっているのだ!!」
そういえばきっと暖かく送り出してくれるはずです。終電に乗り遅れてタクシーで帰ってきても、ビジネスホテルやカプセルで一夜を明かしてもきっと許してくれるはず。
責任は持てませんが…


べたなオチにしてみました。オチてないかな??(笑)