データの見方

首都圏の鉄道3割で混雑率上昇、上野―御徒町216%

混雑率が高い区間は、時差通勤など利用者の協力が必要

いえね、その時差通勤が広まってから、ピーク後の時間帯はひどく混むようになったという実感があるんですけれど…。
ピークに合わせてダイヤを組んでいるので、多少運転間隔が空くじゃないですか。そうすると乗客の絶対数はピーク時より少ないんだけど混雑は増すわけで…。


ところで、この記事で使っているデータには罠があります。実際電車で通勤している人はみんな知っている罠。
国土交通省 快適性・安心性評価指標の計測結果一覧(PDFファイル)
このデータ、山手線とか、銀座線とか、同じ種別の電車ばかりが走っている路線だったら信用できるんですが、速い電車遅い電車が緩急結合で走っている路線、例えば小田急やら京急やらでは列車によるばらつきが大きくて実態を反映していない数字になっていたりすることがあります。
「えっ!?俺が乗っている電車はもっと混んでいるぞ?」とか「ん?これで混んでる方なんだ。」とかいう感想を持つことになりがち。さらに、乗車位置による差もあります。地下鉄の場合は出入り口が多い一番前と後ろが混むとか。
そのあたりのデータ、鉄道会社は持っていると思います。でも公開されているのを見たことがない。とはいえ、世の中にはすごい人がいる。良く紹介するサイトで調査した一日限りのデータとはいえ公開しています。データの収集って楽しいけれど大変です。頭が下がります…。
ニッポン探求倶楽部


データ見ると常磐線は快速・緩行とも劇的に混雑が解消している。TX効果なんだろな。これは。慣れちまってるけれど、電車の中で新聞はおろか文庫本さえ読めない状態は異常だって。
そうそう、データ見ると、緩行の亀有→綾瀬の方が、千代田線町屋→西日暮里よりも混んでいることになっていますが、これは感覚とは違います。北千住、町屋の乗客をさばくために何本か設定されている綾瀬始発が空いているのでこういう数字になっているだけです。
と書いては見たものの、ブザーが鳴り終わったら問答無用でドア締める運用にしてから北千住で乗れるだけ乗って町屋で乗れないところにさらに乗るって感じではなくなったから、意外と数字にしたら千代田線は行ってからの方が空いていたりして。でも、イメージがなぁ。町屋から「乗れないところにさらに乗る」っていう経験を長くしていましたからねぇ。