げんしけん9巻特装版
昨日はそれらしい場所に行く用事があったので、俺的にはめいっぱいおしゃれしてました。中年男のおしゃれなんてたかがしれてますけれど(笑)。
で、その格好で御茶ノ水と秋葉原を徘徊。メモリ安いなとかCPU安いなとか一通り見たあとで、表題の本が積んであるという噂のとらのあなに行って入手しました。
なにやってるんだろ?俺??
- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: コミック
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想像できると思いますけれど付録目当てで買っただけです。漢ならついでに全巻買うべき何でしょうけれどそこまで漢ではありません。
結末しか読んでいない人の感想ってのも新鮮で良いかと思いますよ(笑)。
では付録の感想から。
安永航一郎さんの絵を久しぶりに見ました。結構好きでした。壊れてる系のギャグが印象に残っている。
買うきっかけになった畑健二郎さんの作った話について…。
これはまたずいぶんと個人的にピンポイントでツボに来る話(笑)。若い頃…いや、実は今でもそうなんだけど、俺が遊んでいる集団は基本的に名前で呼び合っているんですよ。そういうルールとかではなくなんとなくそうなっている。特に俺はとある女の子に「呼び捨てにしやすい名前」と言われるくらい誰からも名前呼び捨てにされてました。
で、ある人が気づきました。
「XX(俺のこと)の彼女って、たぶんXXのこと名字で呼ぶんだよな」
それ以来、俺を名字で呼ぶ女の子が現れたらその人が俺の彼女だという都市伝説が生まれました…。
いやね、名前で呼んでいるといろいろ不都合もあるんですけどね。今は携帯普及しているからいいけれど、名簿で名前が見つからないと騒ぎ立てるとか、自宅に電話して「XXさんのお宅ですか?」と言うべき所でいきなり言葉に詰まるとか。名前で行っても大概通じるんですけれど。一番強烈だったのは名前ではなくて住んでいる場所で通じていた人だな。しかもそれをご両親も認識していらっしゃったこと…。怖い怖い。
最後に本編の感想。
最終巻の9巻を読んだだけであらかた設定がわかった。これを読む限り、舞台がオタクな所だと言うだけで、話としてはとても良くできた青春群像物だと思いました。舞台にここを選んだというのがヒットのポイントではあるんでしょうけれど。
登場人物それぞれが別の価値観を持っていて、時に対立し時に共感する。そして恋も芽生えれば友情もはぐくまれる、たぶんそういう話だったんじゃないかなぁと思います。
個人的に成田山の描写は面白かったです。あそこって迷路なんですよね。特にひとがわさわさいる正五九は。駅からお寺までは日本有数の門前町らしい門前町だと思います。
物語の終わりは一種の予定調和的であるけれど、切なくもあり、物語の始まりも予感させる良い読後感が得られる物だと思います。『まほらば』といい『げんしけん』といい、やっぱり王道ってのはいい物だなと思います。でも、1〜8巻も読んでいる人とはかなり感想が違うのかも。
そのうち全巻大人買いして読んでみようかなと思いました。
追記:
昨日の風はどんなのだっけ? げんしけん9巻特装版 : tanabeebanatの日記
からトラックバックをいただいて読んでみたら、「やべ、また無意識でフライングやっちまったか!」と思ったら大丈夫だったみたいです。最近神保町秋葉原に行くことが多いのでうっかりフライングしそうで怖いですね…。この本は2ちゃんねるで積んであるって言うのを見たから買いに行ったんだけど、公式で確認してから書いた方がいいな。