ニュースサイトからのアクセスは品質が低い

前々から感じていたことだが、一年のまとめを書いて数字が出たので書いておく。
ニュースサイトで紹介されてアクセスが増えるパターンと検索エンジンでの人気キーワードに引っかかってアクセス数が増えるパターンとは内容が全く違う。具体的には来訪者の平均閲覧ページ数と直帰率が明らかに違う。
※以下 はてなカウンターのデータを「HC」Google Analyticsのデータを「GA」と表記

ニュースサイト

HC 1.18 GA N/A(未導入)

2006/7/2 GA未導入のため不明

HC 1.22 GA 1.29

2006/10/16 92.75%

検索エンジン

  • 2006/8/31(読書感想文)
    • 平均PV

HC 1.72 GA 2.15

2006/8/4 53.68%
2006/8/27 71.82%
2006/1/22 64.22%
※木曜日という要因もあり

HC 1.73 GA 2.20

2006/10/20 57.58%
2006/9/13 68.18%


ニュースサイトで紹介される場合、読者はそのニュースサイトへのロイヤルティ*1をベースとしてここの記事を読む。ニュースサイトの記事の一つとして読んでいると言っても良い。このサイトを誰が書いているかには興味はない。他の記事にも興味はない。ニュースサイトの管理人がどういう記事を選択したかに興味を持っている。だからこのサイトの他の記事はなかなか読んでもらえない。
逆に、検索エンジンで上位表示された場合は、もしここの記事が役に立ったり面白かったりしたら、このサイト自体に、あるいはこのサイトを書いた人に対してロイヤルティを持ってくれる。
結果的にニュースサイトで紹介されるよりも検索エンジン経由でやってきた方がより同じ数の新規読者が来訪した場合にはより多くの固定読者を獲得することが期待できる。良い評価でも悪い評価でも、少なくともこのサイトをこのサイトとして認識してくれる。
言い換えると、このサイト的にはニュースサイト経由の読者の集合よりも検索エンジン経由の読者の集合の方が「品質が高い」と言える。
それはアクセスして来る読者の「真剣味」に起因しているのではないかと推測している。
検索エンジンでアクセスしてきた人は、その検索キーワードで見つかる情報を確実に求めている。ニュースサイトから来た読者は不必要かもしれない情報の一つとしてその記事を読みたいだけである。明確に目的を持っている人の方がしっかり読んでくれるのは当然だ。


ニュースサイトで紹介されると大量の読者がやってくることはよくわかった。しかしその後の落ち込み方もまた激しい。検索エンジン経由でやってくる読者は残念ながらそれほど多いわけではない。しかし、あるキーワードが注目を浴びると、一定期間はある程度のアクセス数を得ることが出来る。また、その「祭り」状態が終わった後でも基礎アクセス数*2が増えていることを今のところは実感している。
これはあくまでも仮説である。他のサイトでは全く違うデータが取れているかもしれないし、このサイトでも2007/1にはあっさりと崩れ去るかもしれない。もしこれが崩れてもそれはそれで面白いのでアイディアがあればまた記事にしてみようと思う。
*3


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*1:忠誠心

*2:一日最低ライン+αくらいがベースになってアクセス数が毎日増減するようなデータが取れています。

*3:読者を「品質」という言葉で表現することに抵抗がある方が多くいらっしゃると思いますがあえて使いました。刺激的な見出しの方が受けるみたいだし(笑)。「個」としての読者は見ていなくて「集合」として見ていて、その「集合」の品質がこういう分析をする時の材料になると言うことです。