雪のない雪国

昨日の未明から夜行日帰りで雪山に行って来ました。

出発

出発は午前3時半。それほど寒くはなくて快適でした。ガソリンを入れてから行こうかと思っていたのですが、前回満タンにしてからまだ100Km走っていなかったので目的地で入れることにしました。
今回の目的地は関越道。松戸からは便利な高速です。家から国道6号松戸バイパスを東京方面に走り、矢切インター交差点で左折、そのまままっすぐで三郷南の料金所に到達できます。お金持ちなら松戸三郷道路(松戸橋or上葛飾橋)を使うのでしょうが、特に夜は\250が惜しい。時々あり得ない渋滞をしていることもありますが、昨日はそんなこともなく快適にまったりと運転しました。普段は入らない新倉のPAで休憩しました。あそこはUターンできるので不正利用が絶えない問題の場所。駐車場が広ければいいんですけどね。狭いからね。それでも外環唯一のPAなので、非常時には効果は抜群です。

快適な車中泊のために

高坂SAで友人と待ち合わせ。1時間くらい前に到着することが予想されたので試しに車中泊用品を持っていきました。今まで何度も車中泊はしたことがあるけれど初めて寝袋に潜ってみたんですよ。これは快適。エセオートキャンパーなので元々寝袋は持っていました。それもお手軽キャンプ用ではなく3シーズン登山に耐えられるちょいといいやつ。封筒型ではなくラミー型。あったかいよ。とってもいい。そこまではしなかったけれど、後ろの席を倒して銀マット敷いたら熟睡できるかも。あやうくコンタクトしていることを忘れて本気で寝に入りそうになった。エンジン止めていると車中は寒くてつらいんですよね。寝袋があればそんな心配も無用です。

高坂SA

無事に合流に成功して軽く食べてから出発。高坂はかなり混んできました。ほとんどが雪山に向かう人々です。
基本目的地まで休憩無し、もしトイレ休憩などを入れる場合には適宜連絡ということにしました。今は便利です。携帯がありますから…。昔は無かったから大変でした。車5台とか連ねて遊びに行くと1台行方不明になることはよくあることでした。逆につるんで走るテクは自然と身に付きました。最近の若者はそういう苦労を知らないから運転が下手なんじゃないかなと苦言を呈してみるような年寄り臭いことも思ってしまいます。つるんで走ることを覚えると、ごく自然に教習所でダメだしされる「急」が付く操作をしなくなります。逆にそれをやると仲間内で事故ります。事故もよくあることでした…。昔は…。

関越渋滞

関越を快適に走っていたのですが、雪山に向かう人たちで渋滞がはじまっていました。まずは花園IC付近。なぜかいつもここですよね。なんて事はない坂道なんですが…。もう一カ所は駒寄PA付近。これもいつものこと。まぁしょうがないと思っていたのですが…。
駒寄のは事故渋でした。渋かった。で、トイレに行きたくなってしまった(笑)。やむなく渋滞を抜けた駒寄PAで2分ほど休憩。トイレ混んでた(笑)。
待たせちゃまずいと思ったのでその後は速い車についていきました。前にも書いてますけれど、私が乗っているフォレスターは「どこでもドア度」が高いです。高速道路を速い速度で巡航することは当然可能です。さらに天候や路面状況をさほど選ばず走ることができます。それには4WDシステムと適度な最低地上高が寄与しています。楽なんですよね〜。たぶん同じようなコンセプトもエクストレイルやらエアトレックやらCR-VやらSX4やらエスクードやらカイエンやらBMWX3・X5やらに乗っている人も同じ事を感じていると思います。クロスオーバーというカテゴリーの車に余裕がある出力のエンジンを積むと本当に楽です。今挙げた中で一番興味あるのはBMWのX3・X5だったりする。直6にもう一度乗りたいと思っている物で…。

関越トンネル

山のこちら側は雪がない状態でした。渋滞を抜けるとあっという間に谷川岳PA、その先は例の関越トンネルです。初めて通った時には飽きました。今は別に長く感じません。慣れって怖いですね。関越出口で左側に誘導していました。前者土樽PAに一度誘導です。冬はいつものこと。しかし全く渋滞していなかった。スタッドレスなので当然スルー。ほとんどの車はスルー。そして豪雪地帯に踏み入れます。

雪が…

ない。それは嘘だけど、目茶少ない。路面もノーマルタイヤで十分。ありえない。冬の関越だよ、ここは。除雪万全であっても周りには雪の山がってのが普通だよ。驚いた。ここまで雪が少ないとは。そして…。滑れるのか不安になりました。

目的地に到着

天候:雨…orz
スキーに来て二番目にへこむ天気です。一番へこむのはあられ。あれ顔に当たってあり得ないくらい痛いんで(笑)。でも雨はつらいよ…。
今回行ったのは上越国際スキー場。やたら広いという噂のスキー場です。そして名物の急斜面があることでも知られています。私には関係ない名物ですけれど(笑)。

今シーズン初めてのスキー

着替えて気を取り直してリフトに乗る頃には雨は上がりました。日焼け止めを塗って滑り始めます。
いやー…。気持ちいい…。今シーズン最初で最後だろうなと思っていたんだけど、また行きたいなといきなり思ってしまうほど気持ちよかった。一年ぶりなのにちゃんと滑れたよ。うれしい。
そんなことを思いつつ、スキー場の一番奥まで行ってみました。長い。
このスキー場ね、リフトマニアにはたまらないですよ。特に乗車マニア。リフトが遅くて乗車時間が長い。ちょっと滑った後はリフトに乗らないと別の場所に行けない。小さなスキー場を連絡リフトでつないだみたいなレイアウトです。

大人のスキー

ほとんどリフトにしか乗っていないのにお茶。大人です。がつがつ滑ったりしません。休みながら滑ります。子供みたいにリフト代金の元を取ろうなんて事は考えません。そしてまたちょっと滑ったらお昼が近くなったので食事(笑)。大人だ。大人すぎるぜ。レストラン入ったら空いていて驚いた。週末のスキー場とは思えなかったです。食事はおいしかった。特に米と水が。さすが魚沼エリア。プライドがあると見た。そんな話をしていたらレストランが混んできました。ちょっと安心した。あまりに空きすぎているとつぶれちゃうんじゃないかと思って不安になります。そうじゃなくても「はねるのトびら」のロケをやっていて「平日だからコース閉鎖できるんだなぁ」という間違えた感想を持ったくらいですから。基本リフト待ちはありませんでした。そのことが最後に効いてきます。

全て連絡コース

食事の後はベースに戻ることに専念です(笑)。とにかく遠いのですよ。リフトの係員さんに一番早く戻れるルートを聞いて、その通りに乗り継いでいきました。あんまり楽しく滑っている感じがしなくなってきた。一カ所どうしようもなく平坦なところがありました。スノーボーダーにとっては地獄でしょうけれど、ファンスキー(あるいはショートスキーとかスキーボードともいうらしい)を使っている我々にとってもつらい。ひたすらスケーティングです。そういえば、幼稚園の時スケート初めてやったのは今住んでいるところの近くでした。そこで教えてもらって少し滑れるようになりました。次にやったのは中学生の時。女の子たちと一緒に行きました。てっきり滑れると思ったんですが…。滑れなくなっていた。
「へー…。XXって滑れないんだぁ…。意外〜。」
といい感じの女の子に言われました。へこんだ。今なら滑れるのかな。スキーでのスケーティングと原理は同じはず。

別当の壁

戻るに辺り最短のコース。それは大別当の壁攻略でした。というのは嘘でして…。迂回路にはいっちゃったんですよ。そこがつらかった。コーナーコーナーが雪が茶色になっていてざくざく、そこに初心者がたまっててよけながら滑らなきゃならない。全然楽しくありません。むしろ苦痛。
で、下まで降りてどうしようかという話になったのですが、「名物なので壁を降りてみよう」という話になりました。
去年蔵王で名物の横倉の壁から滑落してみたりしたので恐怖感はありませんでした。その後、もっと簡単なところで練習して瘤も何とか滑れるようになったし。
ところが、つらかった。
瘤というか雪がざくざくで重くて…斜度があるからなんとかなったけれど、斜度がなかったらかなりつらい状態。ファンスキーの場合、一番つらいのは斜度が無い新雪です。スキーが埋まってにっちもさっちもいかなくなります。前に八方尾根で迷い込んで酷い目に遭いました。迂回路の方が上級コースよりも上級でした。大別当の壁は斜度があったので埋もれることは無かったけれどつらかった。脚がぼろぼろになった。同行した友人たちは2本滑りましたが私は1本でリタイア。立っているのがやっと。太股もふくらはぎもぱんぱん。
その後、ベースの近くで2〜3本滑りましたが全然楽しくなかった(笑)。雪は良くないし人が多いからブレーキかけなきゃならないし、ブレーキかけるたびに脚がピキっと逝きそうになるし、リフトの上で足に手を伸ばしたら腹筋がつるしもうぼろぼろ。筋力トレーニングは必要ですよ。
一番楽だったのは初心者コースでもなく中級者コースでもなく上級者コース。斜度があって人が少ないですから。


のろのろと下まで降りて軽くお茶をしてから車に戻りました。リフト券はあと1時間半以上残ってましたが大人ですから。ケーキセットのうまかったこと!疲れると甘い物が欲しくなるんですね。
友だち夫婦は温泉で宿泊するとのことで、駐車場で解散。今頃は別のスキー場で滑っていることでしょう。私は日帰り予定だったのでまだ早いけれどおとなしく帰るか…、とも思ったのですが…。

国道17号狭小トンネル

冬の三国越えをすることにした。明るいうちに走るのは初めて。眠気も吹っ飛びました。
湯沢にある行きつけのGSで給油して万全の状態にしました。行きつけといっても数年に1回だけど。
にしても、やっぱり雪が少ない。湯沢の町なんか普通の町みたいです。雪国っぽくない。インター入り口を過ぎて神立スキー場への道を分けてからいよいよ山越え。つづら折れではあるけれどRも緩く登坂車線も整備されている快適な山道です。4速キープで登れます。しかし、トンネルはなかなか凶悪。高さと幅が足りていない。トラックが上の方をぶっつくことがあるらしく注意看板が立っています。
関越道が開通するまではこの位置が東京と新潟を結ぶ道路交通のメインルートだったわけです。今でも危険物搭載車は関越トンネルを通過できないので三国峠を通っています。清水トンネルを越える鉄道輸送の比重は相当高かったんじゃないですかね。

三国街道

国道17号の別名は「三国街道」です。この「三国」って何なんだろう?調べてみたけれど納得のいく説明がみつからなかった。江戸時代の国でも二つの国の境界でしかないんだよな。とにかくいい道です。トンネルが狭いことだけは難点ですが気持ちよく走れます。三俣、田代の両スキー場入り口を過ぎるといよいよ苗場スキー乗が見えてきます。ここは雪がたっぷりある。プリンスホテルが巨大です。苗場スキー場から国道17号に合流する交差点が渋滞していました。当然国道優先なので私はそれほどストレスを感じることなく通過しました。

群馬エリアダウンヒル

三国峠を越えるとそこは群馬です。群馬…。某漫画によると峠ごとに著名な走り屋チームがあり、バカっ速いハチロクにぶち抜かれるような地域です。
国道17号は群馬に入ってから山道の雰囲気が出てきます。苗場スキー場がある浅貝の標高と、猿ヶ京温泉の標高差がこの雰囲気の違いを醸し出しているのでしょう。三国峠を改良して新三国トンネルを掘削する計画はあるようですが、それでもこの雰囲気を払拭することはできないでしょう。群馬側には猿ヶ京まで街がありません。この道も快適で、他の車がいなければ4速3速でフットブレーキ無しで走れます。
話は変わりますが、三国街道沿いには道の駅はありませんけれど、除雪のための施設があり、そこにお手洗いやら自販機やら休憩所が整備されています。コンビニが少ないので重宝します。

関越上り

月夜野まで降りて沼田か渋川伊香保まで下で行こうかとも思ったのですがめんどいので高速に乗ってしまった。沼田からはスキー帰りと思われる車が多数乗ってきましたがそれほど交通量は多くありませんでした。
いつもの渋滞ポイントでは若干つまりました。私が今まで走った中で一番印象的な風景が見ることができる場所です。
渋川伊香保インター手前で関越道は掘り割りから高架橋に移行します。そこがすばらしい。「これが関東平野だ!」と思ってしまう。渋川というさほど大きくはない街なのですがものすごく明るい。そして、勾配の関係でその街に飛び込んでいくような錯覚を覚えます。この夜景は何度通ってもすばらしいです。「脇見運転注意」の看板があるのもうなずける。笹子トンネルを抜けた後の甲府の夜景もなかなかすばらしいですが、渋川伊香保の夜景が一番お薦めですね。東京に帰ってきたんだという誤った実感をもつことができますから。

高速道路での運転の仕方

この後はがつがつ飛ばしたりしないでまったりと高速を走りました。走っていて気になるのは運転が下手な人が多いと言うことですね。マナーの悪さよりも下手なんだろうなと俺は思う。
高速で危険なのはブレーキと車線変更だと思うんですよ。それが下手な車が週末には多い。追い越し車線かっとんで追いつくとブレーキ踏むですよ。そうするとその車線以外の周りの車も「異常事態か!」と思ってスピード落とすですよ。そうすると流れが悪くなる。たぶん速く走りたいからかっとんで追いついてブレーキ踏んでいるんでしょうけれど、それは逆効果。流れを乱さない方が結果的に速く走れます。その操作は確かにマニュアル車の方が楽です。でも、オートマでもOD解除をするとかすればできるんですよね。
それと車線変更。ウインカー出さないくるまって結構いるんですがそんなに死にたいのでしょうか(笑)?俺は自分が死にたくないからちゃんと出してます。
実際、ほとんどの車は運転上手なんですよ。極々一部の下手な人が流れを乱している。こんなこと書いてますけれど、郷にいれば郷に従え、私も東京近郊を離れれば初心者ドライバーと何ら変わりません。それぞれの地域にローカルルールはあると思いますし、なによりも道を知っているかどうかってのは運転技量に大きな影響を与えると思います。


来週もスキーに行くって言う話があるんですよね。行こうかなぁ。どうしようかなぁ。とりあえず、この歩くのもままならなくなった体が回復するかどうかが勝負だ(笑)。