週刊漫画雑誌連載作品の難しさ

薄闇の蒼 「聖結晶アルバトロス」の裏側
読みました。これ読むと…。うーん。読みたかったです。最後まで。でも、それは読者にとってももうかなわない話。
私の分類では、この話はオーソドックスな「秘密開示型」です。実際数多くの予想不能な秘密が隠されていました。そして、その秘密をそうとは気取られずに示唆するヒントも多数用意されていました。それでもうまくいかなかった。難しい。
もし、この作品が、書き下ろしの小説みたいな形で発表されていたらと夢想します。しかし、おそらく漫画以外のメディアでは表現不能なんでしょうね。そして、漫画である以上は連載作品で人気が無くなれば発表の場が奪われるという制約からは逃れようがない。


週刊少年誌といういわば檜舞台に上がった作者は誰もが自分の作品に自信を持っていると思います。しかし読者は酷い人たち(笑)。遠慮会釈無しにこき下ろします。なんせ大量のフィクションを読んでいますから目が肥えている。そして、その意見を無視しても、逆に惑わされても良い結果が出ないと思います。
譲れるところは譲り、自分を通すべき所は通すという口で言うと簡単だけれど実際やるのはものすごく難しい作業をしているんですね。例の漫画のように変えられるところとコアを用意するみたいな設計を最初からしておけば比較的対応しやすいのかな。