一昨日2007/3/25の記事について

今日もコメント頂いていたので…。
離人様より昨日今日の二日に分けてコメントをいただきました。主に昨日の記事へのコメントへの返事に書いたことをこちらにも書いておきます。
複雑さについて

おそらくはこの漫画の複雑さが私を惹きつけた理由なのでしょう。そして構造の複雑さを理解しても、それは複雑さの再確認をしただけなので、物語の複雑さが変わることはありません。
やはりトゥルーエンドまで読み続けなければ、この作品の評価をする事は出来ません。それが惹きつけ続ける理由なのでしょう。

というコメントをいただきました。が、実は私、結論に達してからトゥルーエンドへのこだわりを捨てました。作者はこだわっていると思いますよ。絶対描きたいはず。でも読者から見るとトゥルーでなくてもその日付に到達すればそれでいいのかなと思っています。その理由は

複雑さを理解した読者にはその楽しみがありますが、普通に物語として読んでいる読者にとってもそれぞれのストーリー、そして最後のトゥルーエンドという大きな楽しみ(感情移入してしまった人にとっては苦しみになるかもしれません)が残されています。この懐の深さが斬新というか前衛と言ってもいいのに異様に売れると私が感じている理由ですね。
乱暴に言うと、今の時点で強烈なインスピレーションを受けている創作者もいると思います。その人はハヤテよりも先にこの構造を使った作品を完成させてしまうかもしれません。それでもこの漫画の価値は下がらない。それは物語としても超一級品になることが約束されているから…。たとえトゥルーエンドが描かれなくても一緒に過ごした漫画内時間を思えば自然に人は感動してしまうと思います。

です。絶対感動しちまいます。悔しいけれど。だってこれだけ濃密な時間を描かれちゃっているんですよ。その時間を読者はいつの間にか共有しちゃっているんですよ。どんなエンディングになろうともその時間を登場人物と一緒に過ごしたということからは逃れられない。ずるいよ!(笑)


後数年の内にこの構造に挑戦してハヤテよりも先に作品を完成させる創作者は絶対出てきます。それがうまくいかなかったとするとこの構造はよほどストーリー作りに長けていないと無理と言うことになります。まぁそういう作品の方が構造が浮き上がるのでわかりやすいから評論家の目には止まるでしょうけど。