Web2.0(笑)の正体

今、連載記事を書くことを考えていて、そのまとめとして書こうと思っていたことがあります。ところがいつまで経っても書く気になれません…。そんなこんなでうだうだしていたらちょうどこんなニュースが目に止まったので結論部分だけ書いてしまいます。
Microsoft対Googleの戦い、真の戦利品はやはり検索
Web2.0とか言われているけれど、本質的なところはここなんじゃないかと俺は思っています。


つまり、システムがどうこう、と言うのではなく、データを集めることが本質なのではないかと…。


Googleamazonには共通点があります。それは、データを自分たちの力で収集していることです。Googleの持っている膨大なサイト情報、amazonが持っている巨大な商品データベース。それが競争力の源でしょう。
もちろん、その集めたデータをいかに見やすく表示させるか、以下に分類しいかに優先順位を付けるかというのはシステムの力です。しかし、いかに素晴らしいシステムがあろうとも、元のデータが無ければ何もすることができません。
CGMとか言うのが話題になっていますが、それは要するに一番コストがかかるデータ収集工数をかけずにビジネスをしようという考え方だと思います。でも、本当にそれでうまくいくのか?自分の力ではなく、ユーザーの力を借りているから、もしユーザーが逃げていったらあっという間に力を失います。
2ちゃんねるだって、ニコニコ動画だって、mixiだって、でそしてここ、はてなだってそうです。
そういうサイトの存在が消える時のことは容易に想像できます。ニフティのフォーラムが消えていった時と同じでしょう。何か問題を起こすとか圧力がかかるとかそういうことではなく、自然にいつのまにかユーザーがいなくなりフェードアウトするんでしょう。


データを自前で収集したり維持したりすると、コストはかかるしリスクも高くなります。そのリスクを取った企業が必ず勝てるのかというとそんなことはなく、その中でごく一部だけが生き残るんでしょう。だったらコストをかけずにリスクを負わずにデータを集めようという気持ちになりますけれど、それでは大きな果実は得られないと思います。結局はハイリスクハイリターンなんですよね。


ネットでの言説をみると、このデータの重要性に触れている人が少ないように思えてなりません。データ周りは地味だし誰でもできる作業のように見えるからなかなか人の興味は惹きません。
しかし、実際にそういう仕事に携わると、奥、深いです…。たまたまそういう仕事をするチャンスが(ピンチとも言う)あって俺もその時初めて知りました。やってみないとわからないです。で、おそらく業界で優秀だと見なされている人は実はそういう仕事をやっていない…。しかし、有能な経営者にまでなる人はそのことを知っています…。恐ろしいことに…。


俺もせっかくそれを知る機会があったから生かせればいいんだけれど、いかんせんマネジメントが下手。自分のことすらうまく管理できない(w。だから連載記事がいつまで経ってもできない…。