「動いて当たり前」という感覚はおかしい

IT Pro 6000人が作ったシステムは必ず動く
動くよ。動くのよ。間違いなく。
ただね、すべて正しく動くとは限らないだけ(笑)
6000人って規模はほんと、想像を絶するよね。私は幸か不幸かにも金融系や経理系のシステムを手がけたことがないのですが、そういう物に関わっていた友人に聞いてもせいぜい数百人なんですよね。


そんな規模のシステムがノートラブルで動くとはとても思えないのは正直なところです。どんなに綿密に計画をしても、どんなにテストをしても、それはどうしようもないことだと思います。おそらくいわゆる情報系のシステムとは比べ物にならないコストをかけていると思いますがそれでも100%はあり得ないと思います。残念ながら。
むしろ、こういう場合には、万一トラブルが発生した場合の体制が問題になってくるのではないかと思います。トラブルが起きないことを前提に考えるのはナンセンスでしょう。いつどこで発生するかわからないトラブルに対応するため、精鋭部隊、技術的にも体力的にもという意味での精鋭を用意していると思います。


何かトラブルが起こると部外者は鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てます。その時騒いだ人たちだって自分たちがトラブルに巻き込まれれば同じように騒ぎ立てられるんですよね…。
大丈夫。いくら騒いでもいつの間にか忘れ去られるから…。人間なんてそんなもの…。