SEってこんな高度なスキルが要求されます(笑)

IT Pro こんなITエンジニアはいらない! Vol.41 他社チームと反目 歩み寄らず 現場で居場所を失う
恐ろしくありがちなお話(笑)。いや笑っている場合ではない(笑)。でも笑わずにはいられない(笑)。
さて、この話なんですが、読み方によっていろいろと違う感想を持てると思うのですよ。私はこう読みます。
この話はシステムを開発する会社の都合ばかりが出てきていますが、一番かわいそうなのは発注したお客様なんですよね。
誰が悪い?成果物がでてこない?それは誰が作るべき物?
んなこた関係ない。お客様は自分たちが抱えている問題を解決するためにシステムを発注しているんだから。
悪者探しするとそのコストも当然システムに含まれてしまうんですよね。無意味なコスト。たとえ開発会社が泥をかぶってそのコスト持つとしても、その分スケジュールは遅れるわけでその時間コストはお客様にもかぶさってきます。


ここまでぼろぼろになると目も当てられませんね。誰が悪いのかというと全員悪いです。問題は誰も自分が悪くないと思っているところにあります。こういう時がマネージャの腕の見せ所でしょう。落としどころはどこかにあるはずなんです。誰かが泥をかぶらなければならなくなるでしょうけれど、自分で納得して泥をかぶるのと、無理矢理泥をかぶらされるのとではその後の展開が全然違うわけで…


誰か一人、お客様のことを真剣に考える人がいればいいんですよねぇ…






と考えるのが普通なんでしょうが、汚い大人の世界に長く住んでいるとさらに余計なことを考えてしまいます。
システムを滞りなく作るのがお客様の望みなのか、微妙なケースもあるのですよ…。お客様だって組織で動いていて、その組織の中にはいろいろとまぁ難しい部分もあるわけです。中にはある人が失敗するのを心待ちにしている人もいらっしゃったりして、その人の実力が半端無かったりするとプロジェクトをうまく進めることが結果的にお客様の不興を買い、それでお客様のビジネスがいい方向に進めばいいけれど逆の方向に進んでしまう可能性だってなきにしもあらずだったりして…。他にも、どう考えても必要ないシステムを厳しい条件で作らなければいけないこともあったり…。
でもやるしかないんですけれどね。
そこまで読んで仕事をするにはそうとうお客様に深く食い込まなければならないですけれど、落としどころを見つけるためにはそのあたりの情報も必ず必要になってきますね。
SEって大変なのよ。プログラマーもね。
いや、これはどの仕事でも客商売なら同じだな。むしろ企業に限定されているだけSE・プログラマーの方が楽かな。