ハヤテのごとく! 181話「THE END OF THER WORLD(4) 世界に届く声で」感想 読者の視点はアーたんの視点
あれっ?この漫画、こういう漫画だったっけ?
と思ってしまうような181話感想です。181といえばやっぱり「とき」ですねぇ。ああ、また現実逃避している…
今週の一コマ
9ページ目(P237)一番上のコマ。
これだけで今週は感想書けます。その話はまとめでね。
ポイント
箱
おっ。ひっぱったじゃないか。やるなぁ。なんか普通の漫画っぽいぞ。これを開けたからハヤテに不幸属性がついたなんて話になったりするのかな?
ロイヤルガーデン
突っ込む気も起きていませんでしたが変と言えば変です。わざわざ地の文(っていうのか?漫画の場合)で突っ込む以上意味があるんでしょう。
名前
「呼んでくれれば助けに行く」という天然ジゴロの殺し文句はこれが由来何じゃないかな?
時計
まとめで…
天球の鏡
これもまとめで…
ロリマリアさん
これもまとめに決まってます。
なら書くな。
まとめ 「読者の視点はアーたんの視点」
ちょっとがっかりしているんです。
この漫画、過去のしがらみとかはなくて、登場人物同士の関係は本編中ですべて描かれるっていう仕掛けになっていたら面白いなぁとも思っていたんですよ。でも、それは違いました。ありがちな物語同様、登場人物たちは、本人はそうと気づいていないかも知れないけれど過去の因縁を持っています。
これで映せるのは自分の知っている人の、その周囲だけ。
(8ページ目のアーたんの言葉)
そして、その不思議な力を持つ天球の鏡に映ったのは…
幼い日のマリアさん…。
この描写で、アーたんかハヤテのどちらかが、マリアさん、あるいはマリアさんの周囲の人、三千院帝だけに絞ってもよさそうですが、のことを知っていることが確定しました。
ああ、もちろん、引用したセリフと絵が作者の単純ミスでリンクしてないって可能性もありますけれどね。その確率は低いだろうなぁ。
いずれにしてもアーたん=マリアさん説はこれで無くなりましたね。
がっかりはしていますが、みんながみんな因縁を持っているみたいなことにはならないんじゃないかなぁ。特に桂姉妹はもともと別の物語のヒロインですからね。いずれにしろこの漫画、というか作者の畑健二郎さんは、偶然に説明を付けたがる人なので、偶然だと思っていたことが必然なのか、本当に偶然なのかは追ってわかると思います。
さて、ここからが今週の本題。
鏡と時計。この設定は面白いです。
上でも引用した「自分の知っている人の、その周囲だけ。」それは、もしかすると、いや、もしかしなくても、この漫画の読者と同じ視点です。アニメのことを考えなければ、映像だけってのも同じ。声は聞こえない。
そして、時計。ゆっくりとしか動かない時計。それで合っている時計。時間の流れ方を意図的に緩やかにしているこの漫画と妙にかぶっています。
アーたんが本編時空に存在するのか、存在するとしたらどういう立ち位置にいるのか、それはまだわからないのですが、もし仮に今もロイヤル・ガーデンにいて「天球の鏡」を見ているとしたら、読者と同じ場面を何度か目にしているのかも知れませんね。だって、ハヤテはアーたんにとって「知っている人」なんですから。
今週の感想は読み過ぎかも知れません。そこまでの意図は無いのかもとは思います。それをわかった上で、あえてそういう読み方をするのはその方が楽しいからですねぇ。材料が出て、そこから今までは材料だと思っていなかったなにかとつなぎ合わせてなにか推理できることがあるってのは面白いじゃないですか。
最後に。この話のラストシーン切ないですねぇ。そして、不思議なことに、13才のナギよりも6才?のアーたんの方が大人に見えました。同じように感じた人はいらっしゃるでしょうか?
ここまでの『ハヤテのごとく!』という漫画の中では異色のストーリーです。悲しい結末が来ることがわかっているお話です。でも、このお話はこれで終わる訳じゃない。ハヤテが子供の頃こういう経験をしていたから『ハヤテのごとく!』が成立しているんだな、と思える日がいつかはきっと来るはずです。
では、今日はこの辺で。意外と時間がかかっちゃいました…
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