筒井康隆著『着想の技術』について

着想の技術 (新潮文庫)

着想の技術 (新潮文庫)

これを書くの今日3回目なんですが、この本には影響を受けたなんて生やさしいもんじゃないです。もはや俺の一部。自分の考えとこの本に書いてあったことの区別が付きません。


正直、昨日のコメント読むまでは本の題名も忘れていたけれど、コメント読んで「なーんだ。俺が書いていることって全部この本にかいてあることじゃないの?」って思いました。
これってちょっとした恐怖体験ですよ。自分が自分ではないと感じてしまう。


この感覚はこの日記を書いていて2回目。最初は新井素子の『絶句』でした。読んで自分がいやになるくらい影響を受けていることがわかた…。
そういう経験があるんで、今若者に人気がある漫画とかライトノベルとかが、何十年ものあいだそれを読んだ人の心にこびりつくってこともあるんだろうなぁと思えるんですよね。


ついでですが、『着想の技術』を読んだ頃の自分はこの本を丸飲みにしていたはずです。なんという無謀な……。筒井さんは作家です。それも極めて悪質な作家です。もっともらしい嘘をつきます。
前にも書いたけれど筒井さんがやった最大の釣り。それは、読売新聞の書評欄で架空の本を批評するというネタです。ありえねぇだろう……常考……。