吉田一美とについて

7巻まで読んでみて、この作品を支えているのは、あるいはこの先支えることになるのは「吉田一美」じゃなかろうか?と思い至っております。
なぜそう思うのか?それは彼女が作中の幻想世界と現実世界をつなぐ存在になっているからです。
他の登場人物、たとえば佐藤や田中は、幻想世界の存在は知っていて、幻想世界の住民と交流を深めてはいますが、憧れという一方的な感情を抱いています。坂井悠二の母、坂井千草は、幻想世界の住民と対等、あるいはそれ以上に渡り合っていますが、そもそもその幻想世界の存在を知りません。


紅世の王やら徒やらフレイムヘイズやらが跋扈する世界を知っていて、なおかつ、その住民の一人と対等、あるいはそれ以上に渡り合っている人間、今のところそれは「吉田一美」以外に思い当たらないです。*1


さて、この感想、この先読む進めていくと変わるのでしょうか?そればっかりはわからない。だから読書は面白い!

*1:ハヤテのごとく!』で言うところの西沢歩のポジション。