いわゆるブログをはじめとするネットメディアはマスメディアとは違うところを狙った方がよいと俺は思っている

今週の特集が「テレビ・新聞 陥落! - 頼みのネットも稼げない」というタイトルで、中吊りに釣られてしまいました。経済誌って高いんですよねぇ。
せっかく買ったのでまず1本。これです。


特集記事の中に日本テレビ、氏家氏のインタビューが出てました。これがまた俺の見解に非常に近かった。俺から言わせると「こいつ、わかってる」ってことになるんでしょうが、世間一般にはどうなんでしょうかね。
引用させていただくと……

もし、ブログに書いてある内容をそのまま信じてしまうような人がいるなら、よほど客観的な考え方ができない人だろう。

その通り。少なくとも書いている俺はここに書いていることを頭っから信じる人なんかいるわけ無いと思っています。俺自身他のサイトに書いてあることを参考にすることはあっても頭っから信用することはしない。だから信用されるサイトにはなれないしなりたいとも思っていない。信用に足る材料があれば勝手に信用してくれるだろうし、信用に足る材料がなければ話半分で聞くだろうし読者は俺よりも賢いのでそんなことぐらい簡単にできると俺は思っています。
ブログを初めとするネットを使った発信に適している情報ってのは、マスメディアの発信に適している情報とは質が違うと思うんですよ。
で、もう一つ引用。

(インターネットは)*1アーカイブを見るのには向いているかもしれないが、大勢が集中するものは絶対ダメ。

俺は絶対とは言わない。マルチキャストの技術とかが発展したらもしかするとできるようになるかも知れない。しかし、現状はおっしゃるとおり。あと一つ、触れられていないことは「圧倒的な速報性、というか即時性」です。これはどうにもなりません。現場にいる人から情報が発信されるんだから。現場から情報を得て動き出すマスメディアとは条件が違うんですよね。
しかし、それ以外の分野ではネットはマスメディアにかなわないと思うんです。たとえば今書いているこういう記事。こういうのはマスメディアを通した方がはるかに多くの人に読まれます。ここに書いても読みに来る人はせいぜいが数百人、人気サイトと言ったってせいぜい数万人だと思うんです。マスメディアとはケタが違います。
ところが、どうもネットで発言している方はマスメディアの方が向いている方向に向かっているような気がするんですよねぇ。あたかもマスメディアに組み込まれることがゴールと考えているんじゃないかとすら思えることがある。
それの何が悪い、と言われると返す言葉はない。ただ、単純に、「俺はいやだ」と思うだけなんです。
ネットを使うことで、今までマスメディアができなかったことができるんじゃないか。私は未だそういう夢を見ているんですよねぇ。
しかし現状は氏家さんのおっしゃるとおり。返す言葉がございません……。


と、俺は思います。

*1:注:文意からtanabeebanatが補足しました。裏付けを取りたかったら雑誌を買って下さい