『新世紀エヴァンゲリオン』20話〜26話 を初めて見た感想

26話ってことは最終話までってことになります。
最後まで見てようやく「なるほどなぁ」と思いました。わかったように思えるけれどほんとうにわかっているのかわからない微妙な感覚です(笑)。で、そういう微妙な感覚を抱かせる作品って言うのは繰り返し触れてしまいがちなので10年生き残ってきたってのもなんとなく理解できたような気もしました。


本当はちょっと冷ましてから、つまりは間をあけてから感想を書いた方が良いと思うのですが、まずは第一印象的な感想を書いてみます。


無理矢理感はあるけれど、とりあえずきれいに終わってはいるなと思いました。
作中でわからなかったのは、セカンドインパクトが起こった本当の理由かな?漫然と見ていたので語られていたのに気づかなかっただけかもしれませんけれどね。いちおうそれ以外の謎は単品で見ると明示的暗示的に解決しているんじゃないかな?


単品で見るとという言い方をしたのは他でもない、人類補完計画とシトとの関係がぶっちゃけイマイチわからない。人類補完計画ってのは他作品引用になっちまいますが『幻想の未来』的な雰囲気も感じました。この作品で言うと足りない部分を補い合うことによって不安とか争いとかを無効化するみたいな考え方かな?シトという共通の敵が現れることによってその計画が進めやすくなるってのはわかるんですが、それが終わるとどうして人類補完計画にとって都合の良い状態になるのかがわかりません。


人類補完計画について言わせてもらうと、その考え方自体は、虚構の世界に逃げ込むみたいな印象を持つので余り好きにはなれませんが、そういう考え方を呈示する作品という観点では好きです。


他にも細かくいろいろと思うところがあるのですが、この作品については語り尽くされていると思うので……。っていう逃げはだめ?
まぁ思い付くままに書いてみましょうかね。


レイとカオルを分けた物はなんなのかっていう所ですが、レイにはユイが混ざっているってのが違うところなのかなぁと……。最後の戦いが終わった後のシンジの苦悩は他の作品でも描かれ続けていることなのでまぁいいですね。最終話は結局シンジが補完された世界を描いているって言う理解をしています。最後にみんなに祝福されるってのもシンジの内面世界です。こういう世界が実現されるっていうのが人類補完計画なんでしょう。繰り返し言いますが個人的には好きな考え方ではないけれど、この考え方を呈示する作品としては好きです(笑)。


さて、手元にはもう一本『エヴァンゲリオン』が残っています。劇場版の序です。折を見てみようかと思っています。1日にアニメ6本みるなんて初めてだったかも知れない……。