読書感想文 宮沢賢治著『からすの北斗七星』

意表をつかれました。




からすを軍隊、それも艦隊に見立てたお話。
途中まではからす艦隊のある構成員に死亡フラグが立つ話なんですよねぇ。明日の戦争でたぶん自分は戦死する。だから残してしまうことになる恋人には別の人生を歩んで欲しいみたいな……。


ところが、実際に戦闘をしたらからす艦隊は山がらすを撃破しました。大尉だった主人公は少佐に昇進した……。
悲劇の主人公だったはずなのに、自らが悲劇を引き起こした……。


単純に敵に勝ってよかったよかっただけでは無いお話。