読書感想文 畑健二郎著『ハヤテのごとく! 32巻』

いろいろと模様替えされているハヤテ32巻感想です。



表紙

アテネヒナギクとハヤテ。スリーブの季節は春、表紙の季節は夏。なにかとずれている気がします(笑)。
にしても、アテネは夏になると本当の姿に戻っているのかなぁと。これってそういう意図があるのかなぁと。

裏表紙

お嬢さま2人が同じポーズ。

背表紙

ルカが出てきましたね。

表紙裏

こちらも新コーナー。続くのだろうか?

裏表紙裏

ぬるくて生活感のあるやりとりですが、ハヤテとナギやマリアさんではなくて、ハヤテとヒナギクってのが面白いなぁ。

背表紙裏

税金はかかるよねぇ。でも20万以上でないとかからないはず。最近確認してないけど。ネットでの収入と同じ扱いでしょうね。

折り返し4コマ1

女性の中で生活する男一人ってこんなもんなのかもしれないなぁ。

折り返し4コマ2

逆効果というのはこういうこと(笑)

中扉

でたよ。どうにもこうにも解釈できないのに、この先の予告っぽい中扉。
あと5年くらいすれば意味がわかるのかも知れませんね。

目次

模様替え。しかし相変わらず話数は通算ではないのですねぇ。



本編

1話(339話)「1円に泣いたり笑ったり」

この漫画にしては珍しくオチが「ちょっといい話」になっていますねぇ。マリアさんのこの言葉は一般的な解釈で落ち着くのか、この漫画特有の何かに結びつくのかはまだわかりませんけど。

2話(340話)「ヒナギクさんの願いは聖杯を使っても叶いそうにない」

改めて見ても酷いサブタイトルです(笑)。
でも、この話で提示されたヒナギクさんの小さな願いはかなったので、これもまたこの漫画には珍しい「ちょっといい話」でしょうか?
アテネヒナギクがアパートに住むのは3ヶ月の約束。もうすでに1ヶ月くらいは経っているという設定でしょうかねぇ。

3話(341話)「伊澄さんのメイドさんは23世紀までみつからない」

読み返してみるとこの話も珍しく「ちょっといい話」というか「ちょっと切ない話」ですねぇ。この時期はこういう傾向の話が多かったのかぁ。
にしても、日比野文は空気変えるなぁ。思わず笑ってしまったよ。

4話(342話)「剣野カユラ、かく語りき」

神田エリアの学校に通っている悪い子たちにはおなじみの万世橋警察っすね。東京の警察署の名前にはおそろしく細かい地名とか古い地名が残っていたりするんですよねぇ。
ナギとカユラとの出会いかぁ。その後あんな感じになるんだよなぁ。

5話(343話)「剣野カユラ、かく語りき(2)」

カユラは謎のキャラだなぁ。そういえば最近連載には出てないよね。

6話(344話)「剣野カユラ、かく語りき(3)」

誰もやった事がないことをやろうとするのには勇気が要るし、誰かの後押しが無性に欲しくなる事があります。全然小さい話ですが、私の仕事でもそう言う局面があります。こうすればうまくいく!という直感を得ても、その後ろ盾がないとどうにもこうにも周りの協力が得られませんし、もし協力を得ないまま突っ走ってうまくいかなかった時には全責任を負う事になりますから。
それでも勇気を持って自分の道を進みたいとは思うのですが、なかなかねぇ。
ネットでいろいろ書く時には、全責任を負うと言うってもたかが知れているのでわりと好き勝手にやってます。それで精神的なバランスが取れるようになったのかなぁと自己分析している今日この頃です。
作中でナギはいい人にめぐりあったんだなぁ。そして、もしかするとこれは作者の実体験が元になっているのかなぁ、と思いました。

7話(345話)「みんなも気をつけてね。気がつくと地雷を踏んじゃってる事ってあるから。マジで」

これもまたちょっといい話。ワタルくんとサキさんの物語は劇場版のタイミングまでたまーに思い出したようにやるんでしょうね?

8話(346話)「そして執事はそれを作ったとさ」

ナギとアテネがこんな感じになるとはなぁ。アテネが幼児化しているとは言えねぇ。指輪と麦わら帽子の時には思いもしなかったですよねぇ。
作中的には梅雨時だけれど肉まんなのかぁと改めて思った。

9話(347話)「お前、磁石かなんかなのかよ!!」

前話に引き続き、久しぶりの西沢さん。相変わらずの普通っぷりです。西沢さんはルカの事を知っているというのは予想できた。
そして、ハヤテの天然ジゴロっぷりに恐れおののきダイエットを決意するってのもまた普通ですねぇ。
そういえばルカも久しぶりの登場ですね。

10話(348話)「シェフ・マリアの夏野菜スペシャル第1弾」

アテネの正体を周りの人が気づく伏線が張り巡らされているような気がするなぁ。ここでは何も言わなかったけれどこの話の会話でマリアさんは何かに気づいていてもおかしくはないっすね。その局面では伏線ではなく当然の事として認識していたりするかも知れない。
いずれにしろ、ガーデニングと家庭菜園とは別物のような気がします(笑)。

11話(349話)「太るとかもう考えたくない」

この話を読んだのは去年の年末。たまーに札幌には行っていたけれどまさかほぼ行ったっきりになるとは思って菜かったぁなどと。
札幌のラーメンは思っていたのと全然違っていました。そりゃ観光客向けのラーメン屋は思っていたとおりでしたけれど、普通に昼飯食いに行く所なんかがね、違ってた。
この人数で深夜にラーメン屋とか楽しそうだなぁ。

おまけ

フォーマットが変わった。後書きがない。
題字はお母様のですか。ぽいなぁとは思っていたけれど、それに似せてデザインしたのかなぁとも思っていました。
本編ではまた冬を迎えるんでしょうね。予想が外れて2005年内に終わるように思えるので厳冬期が描かれる事はもうないのかなぁとしみじみしてしまった。

広告

後書きがない替わりに広告が豊富。次の巻が出る頃には東京で仕事しているかも知れないし失業しているかも知れないなぁ。

まとめ

全編通してぬるい話でした。このぬるさを心地よいと思うかどうかは人それぞれでしょう。たぶん、本来この作品が狙っていたのはこういう路線なんじゃないかと思います。
こういう漫画は一時的に人気が出るってことはなくて、じわじわと、しかし安定して読者が増えていくんじゃないかなぁ。なんせなんでもありですからね。
アパートでの日常生活を送りながらも、裏ではいろいろな物語がうごめいています。普通の物語だと、その日常生活パートは描かれないか、描かれるとしても申し訳程度のことが多いですが、この漫画の場合、それぞれのキャラクターが持っている物語と同様の重要度で描かれるんですよねぇ。
出会ってから5年以上経つけれど未だに新鮮ですね。


当分毎週の感想もおざなりになりますが、この先も読み続けていきます。




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。