ハヤテのごとく! 一つの物語の終わり なんとなく「あまちゃん」を絡めて……

この日記のハヤテ感想を読んでくださっている人にとっては耳にたこができるくらい読んでいる話しなので書くまでもないかなぁとは思うので、実際今日まで書かなかったわけですが。




この漫画が短めのストーリーを順列並列に組み合わせて作られていることに気づいたのは、ちゃんと読むようになってから1年半くらい経ってからでした。
他の人にとってどうなのかはわからないけれど、はっきりと終わりが決まっているのはわかるのに、どういう傾向の終わり方をするのかが全くわからないという作品、それは漫画や小説に限らずですね、に触れたのはこの漫画が初めてで、必死になって考えてやっとそこに思い至った時には放心状態になったことは今でも忘れませんしたぶん一生忘れません。
今年の流行りで言うと「あまちゃん」もそれに近いなと思ったのですが、細切れで見ているせいか、終わりが決まっているという印象は途中では持てませんでした。ここに書いたかどうかは忘れたけれど、「あまちゃん」は四コマ漫画に近いのかなぁと思いながら見ていました。15分単品で見ても楽しめるし続けて見ても楽しめる。その一話でも楽しめるし続けて読んでも楽しめると言う点ではハヤテに似ていて、俺はこういうのが好きなのかなぁと再認識した次第です。


話しを戻すと、この構造に気づいた時に思ったのは、もしもこの手法が流行るとしたら、大勢のスタッフによる創作というのが普通になるのかも知れないなと言うことです。
スタッフそれぞれがプロットを出し合い、それをすりあわせて空想上の一つの時空で時間の流れに乗せて物語を紡いでいく。プロデューサー的な立場の人は大変だし、スタッフが増えれば増えるほど普通は多くの人が関心を持つ物語の終わりにまつわる情報が漏れやすいだろうし大変だろうなとは思いますが、一人で大量のプロットを作り、それを時の流れに当てはめていくのもまた大変で、それができる人はとても限られているからチームでやることになるのかもなぁと漠然と思いました。


同じ時間に複数のことが起こっているというのを文字や絵や映像で描き、なおかつ読み手にわかりやすく伝えることはとても大変なことでしょう。恥ずかしながらやってみようかと思いましたが俺にはプロットを思い付く能力が無く出だしから躓きましたが(笑)。


この漫画の行く末はどうなるのか、未だにわかっていませんが、終わりがあることはわかっているし、終わりの時にはたぶん今まで経験したことがないような感慨に襲われることも予想しています。




少しずつではあるけれど、物語はそこに近づいています。