東京都心居酒屋激安戦争勃発

売上高や客数など知るよしもなくましてや統計を取れるわけでもありませんが、いつのまにか居酒屋激戦区となっていた赤坂の街から一番店が消えてからかれこれ1年。その店に10年近く入り浸っていた我々は新しい居場所を求め探索を続けています。
赤坂という新宿や渋谷に比べればマイナーな場所に足が向きがちな理由については別の記事で書こうかなと思っていますが、通い慣れた店が無い以上固執する必要もないので他の街も探索しつつ、しかしやっぱり赤坂に落ち着き先が欲しいなと思い諦めきれずにいろいろ試した結果、前の記事に書いたお店を見つけました。


しかし、探索の過程で実はもう1件見つけていました。そしてその店の系列店が赤坂にできました。


一部メニューが激安。
具体的にはビールと一部の酒が激安。
中ジョッキ120円。しかもサッポロ黒ラベル




赤坂近隣の他の地域にその店があることを地元に住む人から聞いて行ってみたのが最初です。実はその時私はおやすみだったんですが……。話を聞くととにかく安い。
その後連れてってもらいましたがやっぱり安い。ビールは安い。
とはいえ、激安メニュー以外はチェーン系の居酒屋より高かったりします。おもしろいことにビールよりもソフトドリンクが高いです。高いなんてもんじゃない。3倍くらいの値段とられます。われわれ酒は基本ビールでそれほど食うわけじゃないのでこういうグループだと異常に安くつきます。居心地がいい割には激安居酒屋というイメージの天狗系よりもずっと安くて居心地は変わりません。
その店は最近都心部に出店を加速しているようです。高い店が多いというイメージが強いエリアに隣は高級料亭っぽいお店でその店自体も高級そうな店構えで出店しています。赤坂のお店はもしかすると隣の店と支払金額が1桁ではなく2桁違うかもしれません。そもそもそういう店にふらりと入っても入れてもらえないかもしれません。自分では行ったことはありませんがそういう噂は耳にします。入り口はそんな感じのとても敷居が高いお店です。中に入ると安い居酒屋のフォーマット。簡素なテーブルに背もたれのない堅い椅子、しょぼいメニューに殺風景なトイレ。恐ろしいギャップです。
店自身はネットを使ったプロモーションはしていません。ティッシュを配るくらいです。店の前にはメニュー看板も出ていません。それ以前に意図しないと店の前にたどりつけません。赤坂生活長いですがその店がある道は初めて通りました。突き当たりだから用がないので入ることはないです。友だちでも住んでいたら別ですがそこには知り合いいませんでした。出店場所によって店の名前も違うから通りかかっても入る勇気は出ないと思います。店の名前だけじゃなくて飲み物食べ物の値段も微妙に違います。チェーン店のオペレーションとは違います。
場所が悪い=賃料が安い、だとは思いますがそれでも場所が場所なので決して安く借りられる訳じゃないと思います。そういうロケーションでその値段で居酒屋を展開するということは何らかの成功体験があったのでしょう。どうやら青山表参道が発祥らしいのでそこで成功したフォーマットを展開しているのかもしれません。


ネットでのプロモーションを積極的に行っていないということは口コミに頼るということ。そしてその場合は中傷される可能性もあるということ。しかし、この店の圧倒的な価格だと興味を持ったら取りあえず行ってみようという気になります。一度行って想定外の支払い額を目の当たりにしたりがっかりするような対応だったとしても諦めがつきます。別の地域では周辺の店も値下げを始めたみたいですがなかなか追随できていないようです。だって、原価割れじゃないの?これ。


全く話題に上らないうちに密かに始まっていた東京都心居酒屋激安戦争。遅ればせながらその恩恵にあずかり始めています。