さよならブックマート

書泉ブックマートがついに閉店です。何年か前から予感はありましたが来るべきものがきたんだなと。




予感ってのはですね、ブックマートでしか扱っていなかったジャンルをグランデでも扱い始めたように思えたんですよ。逆にグランデからブックマートに移したジャンルはなくて。ブックマートの存在意義が失われるような売り場構成しているなぁなんて思っていました。


何度も書いていますが秋葉原がオタクの聖地みたいな言われ方をする何年も前から神保町はオタクの聖地でした。俺は当然グランデ派でした。古くは5F、今は6Fの鉄道本コーナーはまさに聖地と呼ぶにふさわしい場所です。品揃えの多さとか広さではなくなんというかまぁオタク大喜びなんですよね。そこには一般にイメージされているアブナイオタクがいましたし今でもいます。その中の一人が俺です。一般人は立ち入らないほうがいい空間ですがそこに居場所を見つけられる人にとってはたまらなく居心地がいい夢の国です。
ブックマートの趣味は無かったのですがあっちはあっちでやっぱりそういう風に思っている人がいただろうし、神保町の他の本屋だって同じように思っている人がいるに違いないと思っています。基本ガチな人が多いところだけどその中でもガチ中のガチは案外東京堂を根城にしてるんじゃないかと思ったり。あそこの品揃えは一部変態的ですから。
古本屋については言及するまでも無くそれぞれの守備範囲を狭く深く網羅しています。


跡地には何が入るのかな。駿河台下交差点角地という絶好のロケーションだけど少し狭い。同人誌屋さんが入ったりしても面白いかもしれないです。それもアニメや漫画系じゃなくてもっとファン層が狭いジャンルのを粘着してかき集めてみたりするタイプのね。
そういえば同人誌をはじめて買ったのはグランデだったなぁ。当然鉄道系です。


あの景色が変わるのはさびしいですがこれもまた時間の流れ。神保町の本屋さんって案外と規模が小さい店が多いからこれからますます厳しくなっていくんでしょうね。