食事は出勤のモチベーション

何十年も働いています。気乗りしない日だってあります。いやむしろやる気に満ちた日は数えるほどです。だるいなぁねむいなぁと思いながら出勤するだめな人です。
それでも通勤するにあたってモチベーションとなるのはおもしろい仕事です。嘘です。そんなことはありません。
いろいろあるんですよね。俺の場合は鉄ヲタなのでたとえば武蔵野線通勤していたときはそれなりに楽しめましたし、千葉都市モノレールに乗らざるを得ない職場に通っていたときは楽しかったです。電車が止まって迂回路を考えるのもなかなか楽しいです。
そしてもう一つ、昼ご飯どこで食べるのか?というのも楽しみです。




職業柄いろいろなところにある客先で仕事をさせてもらうのでいろいろな街で昼ご飯を食べました。思い出深いのは長期出張していた2カ所、新潟と札幌ですがそれが両極端でした。
札幌は楽しかったですね。安くておいしかった。昼ご飯もだし晩ご飯も。日付変わってから宿に帰る生活だったのですすきの一択でしたがそれでも楽しかったです。その逆で新潟はつらかった。おいしいものはたくさんあるはずなのですが、職場だった工場に併設された寮でコンビニで買ったおにぎりかパンの朝ご飯を食べ、仕出しの昼ご飯を食べ、コンビニの弁当で夕食を済ます。しかもコンビニは1軒しかない。そんな生活でした。時々飲みにいくとおいしいものたくさんあるんだけどそういう店が開いている時間には帰れませんから。


東京近郊でも工場やコンピュータセンターでの作業の場合は社食一択ということも多かったです。その中で思い出深いのは某食品会社の研究所です。社食なんでもちろん安い。そんでめっちゃおいしいんです。バカ舌の俺でも一口食べて「うめぇ」と思える圧倒的なうまさでした。社員さんに聞いたら別に食品会社が直営しているわけじゃなくて外部委託してたらしいです。もちろん社員の皆様には食のプロが多いです。最大公約数的にうまいものとは何かというのを探るのがお仕事ですから。そういうお客さんに鍛えられるておいしくなっていたのかな。


イマイチ楽しくなかったのは新都心2カ所、新宿、池袋ですね。食べる場所は多くても混んでるしそんなには安くないしでした。赤坂青山までいくと別次元で高い高い高い。サラリーマンの昼飯の常識を越えたお値段が並んでいたりします。そういうところでは牛丼屋がめっちゃ混みます。最近値上がりしたけれどそういうところではまだまだ圧倒的な価格競争力を誇っているはずです。
旧市街に当たる有楽町は案外と選択肢が豊富で驚きました。何十年も鍛えられている店が多いのでそこそこおいしいです。あそこの特徴は店が地下にあるので積極的に探さないと見つからないことですね。お隣の新橋もおもしろかった。汐留エリアと烏森エリアで値段付けが全く違うというのが特にね。そのときは汐留勤務だったのでちょっと足を伸ばして烏森にいくことが多かったです。しかし今思い出したけれど汐留のスタバはうまかったな。スタバって店ごとに味が違うように思っててあそこのスタバが一番うまかった。


ほかにもいろいろなところで飯を食いました。重工業の工場で働いていたときは周りのお店の圧倒的な安さと量に驚いたり、都心から遠く離れた工場で働いたときは車で食事に行ったり(ほかに選択肢がない)、いろんな経験をしてきました。
今は東京都内で働いています。ここだけ昭和って感じのところです。うっかりすると大正、明治、さらには江戸まで混ざっています。雰囲気はもちろん物価もここだけ昭和でして……。500円以下での週5ローテーションが余裕で組めます。それだけじゃおもしろくないのでいろいろいきますが昼ご飯に1000円以上かけることはなくなりました。
来週はどこで食べようかな。出勤するのが楽しみです。