まず、「非正規雇用」に対する差別的な言動をやめてみよう

最近この手のまじめ系ネタを書いてないなと思いつつ炎上しがちなネタだけどどうせ誰も読まないと思って書いてみたりします。




マスメディアが発信するニュースにしろ影響力ある個人()が発信している情報にしろ、雇用については正規雇用があるべきすがたであり非正規雇用は悪だというような印象が知らず知らずのうちに人々に刷り込まれているような気がしてなりません。
私はその意識によっていろいろな問題が逆に発生してしまうように思えます。


正規雇用者が非正規雇用者より上という認識は確かに一面では正しいのでしょうが私が身を置く業界ではそういう意識を持っていない人もたくさんいますし、そういう意識から抜け出せない人は逆にうまくやっていけていないように思えます。
大きなプロジェクトだと当然たくさん人が必要になります。そのときに社員を雇いまくって増やすとそのプロジェクトが完結した時にひどいことになります。切れ目なく仕事を取ってくるのが営業の仕事と上から目線で言うこともできますが言うは易し行うはなんとかってやつでそんなことを簡単にできるわけありません。必然的に正社員のもらう給料にはそういう仕事がなくなるというリスクが反映されます。具体的には給料は安くなります。
こっちの業界特有の話なのかもしれないけれどそういうときにはどうしても非正規雇用の人に仕事をお願いせざるをえないわけです。
そして、一緒に仕事をする人たちも正規なのか非正規なのかなどということにはこだわらずそれぞれが与えられた仕事をこなしていくことになります。非正規のプロジェクトマネージャーが全体を統率することだって決して珍しくありません。


バイトは社員のいうことを聞くものだなどという単純な考え方では仕事はうまく回らないです。バイトにはバイトの役回りがあって社員には社員の役回りがある。その役回りを気持ちよくこなせるようにお互いに敬意を持って接すればいろいろな問題は解決するというよりそもそも起こらないのではないかと思っています。もちろん、その役回りをこなせない残念なケースはその人の能力にかかわらず合う合わない的な部分でもあります。そういうときには実は正規雇用よりも非正規雇用の方がお互いにとって幸せなのかなと思ったり。


きれいごとを言っているように見えるかもしれませんが私が身を置いている現状は逆にこれが現実です。この現実から目を背けてはいけない。