Uberに残る課題とビジネスチャンス

私の知る限りUber関係でこれが問題視されていたことは無いように思えるのですがどうでしょうか?




自賠責保険、いわゆる強制保険の保険料は保険会社が決めているのではなくて一律に決められています。
上記のサイトを追っていくと、実際にどうかはともかくとして保険会社が儲かることもなく、かといって支払いが膨らんで制度が破綻することもなくという金額を算出してその車の置かれた条件が同じなら同じ保険料を支払わなければならないと決められているようです。
私も車を持っていますが車検の時に取られます。どの保険会社に入っているのかも覚えていません。任意保険とは別の保険会社であってもおかしくはないし、強制保険はどこの保険会社でも受けられるサービスは同じなんじゃないかと思います。


さて、リンクした料率表に戻ります。


先ほど、その車の置かれた条件ということを書きましたが、登録地や車の種類、使用方法によって想像以上に大きな差があることがわかります。
逆に、ランニングコストが安いといわれている軽自動車とそれより大きい自動車の間には自家用であればそれほど大きな差がないことにはびっくりしました。そういうもんなんでしょうね。
この表の13ヶ月保険料を見ると、突出して高いカテゴリーがあります。それは、「営業用乗用自動車」です。その中でもAというのはメンタマ飛び出るくらい保険料が高いです。Aってなーに?と判例を見ると東京などの大都市で営業をしているタクシーのことのようです。同じタクシーでも個人タクシーだとDというカテゴリーに入ってAよりはだいぶお安くなりますがそれでも普通の状況社に比べるとかなり高いです。
保険料が高いということはどういうことか?事故を起こす確率が高いということになるはずです。
私が想像するに、別にタクシーの運転手が乱暴な運転が好きで事故を頻繁に起こすからという話ではなくて、交通量が多い道路をほかの乗用車に比べると長い距離走るから事故を起こす確率が高くなっているのではないかと。
ならなんで個人タクシーは安いのかと考えると、個人タクシーの営業許可を得るにはかなり高いハードルを越えなければならなくて、そういうハードルを越える人というのはやっぱり事故率が下がるんじゃないかなと。それに、もしかすると会社のタクシーの場合は一台の車を何人かで使い回せるけれど個人タクシーは一台一人だから走行距離が短くなるということなのかなとも思います。タクシーってどういう仕組みなんだろう?勝手に思い込みしているのかもしれません。


さて、Uberの話をすると、もしこのサービスを提供する個人が事故を起こした場合どうなるんでしょうか?
決められた用途以外で使用している時の事故は保険ではまかなわれないんじゃないかなと想像します。
自賠責は人への被害だけの保証で、そもそも被害者救済という大義名分があるからさっきのサイトを見ると出てくる保険に入っていない車から受ける被害についてということで、被害者には相応の手当はあるでしょうが、加害者は一生かかっても払いきれないような借金を背負ってしまう可能性もあります。
ものをぶっ壊した場合は自賠責の対象ではなく任意保険の対象ですが、もし任意保険に入っていたとしてもやっぱり決められた用途以外ということになってしまい全額自腹賠償になりかねません。


そういう課題があるということは、そこにはビジネスチャンスもあるということです。


もし仮にUberが日本でも本格的なサービスを始めた場合は、そういう場合の保険が料金に含まれる形になるでしょう。事故率が高ければユーザーが支払うお金から運転者が受け取るお金の率が恐ろしく小さくなることにもなりかねませんが……。
そして、悪い人はそれを利用して懐を暖める方法を考えるでしょう。当然です。そうするとそれを防ぐというビジネスチャンスが生まれ……、以下永遠に続く。




制度に縛られて何もできないなにもしないというのはばからしいですが、知らず知らずのうちに制度に守られている部分もあります。それに気づかせて不安をあおってお金をせしめるビジネスっていうのは案外と儲かるかなぁと思いましたがなにぶん先立つ資本がなくて自分では立ち上げられません。
大手保険会社とかじゃないとこんなの無理だろうな。