俺が書を捨てて街に出た理由

タイトルはおおげさにしています。




職業柄東京都心を中心にいろいろな街で仕事をするのですが、楽しみなのは昼休みです。
俺はなるべく昼は外の店で食べるようにしています。気分転換になりますからね。
たとえば工場とかコンピュータセンターみたいなところだと徒歩圏内にほとんど店がないような環境だとそれができないのでストレスがたまります。
大概コンビニはあるのでコンビニ弁当で済ませることが多いですが、食べ続けていると不思議とすべての弁当が同じ味に感じてきます。


何人かで行くこともありますし最近は弁当派が増えているので一人で行くこともあります。特に一人で行ったときには食事が終わった後の楽しみは本屋。別に何も買う本は無くてもぼーっと眺めているだけで楽しいです。だから、新しい職場に行くと最寄りの本屋を探します。
今の職場は都心なのに極端に本屋が少ないです。大きめなのが2店舗ありますが、両方ともそれなりに歩きます。本屋の近くには飯屋も多いからそっちに食べに行くときには寄りやすいですが往復時間を考えるとあんまりのんびりはできません。


そういう特殊要因もありますが、今の職場になってから本屋に行く機会がめっきり減りました。
だってさ、散歩してた方が楽しいんだもん。




とにかく変な街なんですよ。そこで働くようになるまでは変ということに気づいていなかったけど。最初のうちは子供の頃に過ごしていた町にすごく似ていてノスタルジーを感じていたのですが、よくよく考えてみるとおかしなところがたくさんあります。そしてそれに気がつくと歩くたびに変なものを発見してしまいます。
「そういえば子供の頃はこれが普通だと思っていたけれど一般的に見るとやばいよね」
みたいなことがごろごろ転がってます。


そういうネタはその場ではツボにはまって吹き出したりしちゃうんだけれどネットには書けません。このブログはもちろんのことうかつにつぶやいたりすることもできません。某所で名無しさんで書き込みすることすらためらわれます。
もし書くにしても濃くしたり薄めたり何らかの脚色が必要になります。そういうヤバいネタっておもしろいんですよ。たまらなくおもしろい。しかし、本にはならないしネットでも出てきません。結局現場で自分の目で見つけるしかありません。
苦労してそういうネタを見つけようとしなくてもただただぼーっと歩いているだけでそういうのが見つかる街なんで「本を読むより散歩していた方がおもしろい」と思ってしまっているんですよね。


今の職場は割と長いですがまだまだ昼休みは飽きません。来週も行ったことがない店に食べに行ってみようと思っているし先週は初めて行った店で感動したりしました。
歴史が古い町っておもしろいですなぁ。