ハヤテのごとく! 最終回感想





今日、2017年4月12日、ハヤテのごとく!が終わりました。
















思うことはたくさんあります。放置しておくと一晩中だらだら書いてここの文字数制限にひっかかったりするかもしれません。
かつての長文に比べればずいぶん短いですが感想を書きます。








桜の花びらが舞い落ちる季節にこの漫画が終わりました。
最終話、想像はしていましたが、読む前は読みたくてたまらなかったのに、読み終わると、読むんじゃなかったという感覚に襲われました。せめて有給はとっておくべきだったかななどと状況的には絶対無理なことを考えたりもしました。
そして、こうなることはこの漫画を初めてまじめに読んだときに予感はしていました。
いつかは終わる。それはあらかじめ決まっている。その時、登場人物たちは今と違う顔を見せている。この漫画はきっとそういう漫画だ。


この漫画を読んでいた時間は濃密でした。
特に、この漫画がなぜおもしろいのか、その根本的な疑問への答えに思い当たるまでの1年半は、これまで、そしておそらくこれからも私の人生の中で最も濃密な時間だったでしょう。この漫画がなぜおもしろいのか自分が納得する答えを見つけるために、付帯的にいろいろなところにたどりつき、迷走し、袋小路にはまり、そしてその答えが見つかる瞬間はあっけなく訪れ、永遠にも感じる時間という普通に生活している人には一生立ち会えないかもしれない時を経験することもできました。


おもえば、この漫画を読み始めるきっかけはただの偶然です。たまたまサンデーだけは何となく読んでいた、たまたまごにょごにょなことがあった。そういう偶然が重なってこの漫画を読むことができました。
そして何よりも、自分が生きているタイミングでこの漫画が世に出たという偶然。最後まで読むことができたという偶然。この偶然には感謝してもしきれません。


この漫画を入り口にして、ほかの漫画やラノベなども読むようになり、世の中は進化しているんだなぁなどとおやじくさい感想を持ったりしていましたが、私にとってはこの漫画はやっぱり特別です。過去の知識ややり方を総動員してやりきるという経験をさせてもらい、かつ、その結果ものすごい結論に到達することができるなんてことは、この先絶対一生無いと断言できますね。
もう一回あったら逆に体と心が持ちません。


私自身はこの漫画今後もたらすことについて確信はしていますが、それが実際にそうなる確率は二割程度かなとも思っています。確信といいながら二割というのはどういうことよと思われるでしょうが、ことがことだけに第三者的に見れば小数点以下0がいくつかついてから数字が出るくらいの確率なので、この二割っていう数字は恐ろしく高いです。信じるってすごいですね。


しかし、昨日まではまだそれは半信半疑でした。




この漫画にはまだ最大最後の関門が残されていました。
それは、完結することです。




この漫画が今後のサンプルというかリファレンスになるためには完結しなければならないと思っていました。流れの速い、浮き沈みの激しい週刊少年誌連載というメディアを使っている以上、途中で終わる可能性は最後の最後まで否定はできませんでした。
最終話も作者が望んでいた形なのかという確信は昨日まで持てませんでした。


実際にどうかはわかりませんが、今日、最終話を読み、私は思いました。
これ以外のエンディングはないよな……
自分の感覚を信じるのならこれがあらかじめ決められていたこの漫画の結末なのです。




この漫画がこの先もたらすことを夢想すると、多くの才能が触発され、改良し、今までとは違う世界がやってくることを夢想すると、今日のこの日をもってようやくスタートラインに立ったという思いが芽生えます。












今日、2017年4月12日、ハヤテのごとく!が始まりました。